久しぶりのM.J.Q！…ってもしかしてと思ったら一年ぶりだった。ミチロウさんも1月のトークイベント以来か？久土さんも今年見に行ってなかったのかもしれない…ご無沙汰すぎる…（汗
だからかー。久しぶりのM.J.Qはすごく刺激的だった。いろんな意味で。ミチロウさんにはひりひりビリビリするし、久土さんは男汁ほどばしってるし。最初のうちなんだかライブに集中しきれずに思考を逸らしたりしてたんだけど、それは集中しきるのが怖いっていうか、身を任せるのが怖いみたいな感覚だったのかもしれない…。後半になったらもうそんなこと考えなかったけど。
セットリストを例によっていぬん堂さんからいただきます。
- 虫
「今日は広島から帰ってきたばかりで、ボロボロです」と言うミチロウさん。本当に調子悪そうで、声も少し涸れ気味だったし鼻もつらそうだったし、汗もいつになくすごいように思ったんだけど（これは久しぶりなので何とも言えない）、にも拘らずかだからこそか、渾身の力を振り絞るようなライブアクトで、最後のほうには本当に吐きそうになっていたみたいで、いや物凄かった。今年最後のライブということもあって、またこれからお芝居のほうに入るのでしばらくライブから離れるということもあってなのか。
久土さんも、久しぶりに見たからかなぁ、カッコよくてやられた。近かったし、男汁をすごく浴びせられた感じ。大股開いて髪振り乱して暴れる姿、で、指使いを見てるとまたセクシーに感じられたりして。目とか怖いし。吠えるし。かっこいい。
しかし、合間にちょいちょいしゃべってたんだけど、初め「昨日は広島ですっごい盛り上がったのに、この空気！」と会場の空気にご不満の様子。そんな熱烈に盛り上がらなくてすんません。「でも今日は音楽性が高いからな」と言ってた。ゲストの勝井さんを意識してのことかしら。あとは広島でキュウちゃんと広島風お好み焼きを食べよう！と行ったお店が広島で唯一の大阪お好み焼きの店だった、なんて話も。
勝井さんとは「タメなんだよ！」と何か自慢げ？に。「暴走族世代だよね」と言ったら、勝井さんに「スターリン世代でしょ」と返された。久土さんは悪がきみたいなノリで「タメ！」とか言ってるのに、勝井さんはあくまでクール。対照的な二人で面白かった。プレイスタイルも同じく。
スペシャルゲスト、勝井さんは中盤、負け犬の後からの登場。始まるまでは、M.J.Qと勝井さんが一緒にやる？どうなるの？と思っていたけど、実際始まったらばこれがすごく良かった。違和感も全然ない。カノンやJUST LIKE A BOYのバラード系はもちろん、STOP GIRL、音泉ファックなどの激しい曲にもよく合っていた。そんなにバイオリンの音量は大きくなかったけど（久土さん側にいたせいもあるかな？）、背景にしっくりなじんでいるというか。キュウちゃんのドラムと、相性がいいというか、似ているのかなと思った。役割的に。ミチロウさんの歌の背景を彩っていく、本当に色をつけていくっていうイメージなんですよね、M.J.Qにおけるクハラさんのドラム。そして勝井さんが加わることで、さらに彩りが豊かに、世界が広がる感じだった。久土さんも、バイオリンが前に出るところでは少し引いたり、競い合うようでもあったり、ちょっとインプロっぽくなるような曲もあったりで。良いもの見ました。またあったらいいのに。
最後のほうになるにつれて、みんなどんどん物凄くなっていって。でもやっぱりミチロウさんが一番凄くて。アンコール1回目のメシ喰わせろのときには、かなり辛そうで洟が出たり吐きそうになったり…でも歌の迫力は全く損なわれず。そして一番最後、「今年最後の歌」と言って歌った天国の扉は素晴らしかった。この曲はいつも痛いような、ある種の畏れを持って聴くけど、この日はいつもと違う音楽性の豊かさもあって、やっぱり聴けて良かったです。
わりと突発的に行ったのだけど、行って良かった。
失礼な言い方かもしれないけど、ミチロウさんのライブはなんかもう瘴気に当てられるような感じがあって、禍々しいけど神々しいような、畏敬をこめて瘴気と呼びたい、他にはない凄い気があると思う。その刺激が強すぎて、あまり頻繁に行けないというか、むしろあまりしょっちゅう見て慣れてしまったらもったいないような。でも久しぶりになりすぎるとまたビリビリしすぎて怖いから、ある程度の頻度で行くのがいいな、と思いました今回。
来年は3月まではライブないそうですが。お芝居も大変でしょうし、お身体大切に。もちろん引き締まった若っい身体のミチロウさんなんで大丈夫でしょうけども。また来年。
