ベビメタちゃんのすごい、若い、パフォーマンスの後に、筋少さんです。ベテラン、25周年、アラフィフバンドの筋少さんですよ。メタルという共通要素はあるけど、異ジャンル戦。どうくるかな?ていうかオーケン何言うかなって楽しみだった(笑)
ベビメタちゃんがヘドバンしやすそうな曲なのにあんまりヘドバン起こらなかったので、なんとなくヘドバン的にもやっと(笑)していたところへ、筋少が一発目イワンできたものだから、わー!ってなって思わずヘドバンしてしまった。最近あまりやらないようにしてたんだけどな…若干首痛めた(笑)
こういう対バンやらフェスやら、アウェーのときはだいたいいつもきっちり一見客を掴みにくる、あわよくば取り込んでやろうという意欲のあるセットリストを組んでくる筋少さん。今回もきっちり、定番曲有名曲を持ってきて、かつベビメタを意識してメタル色を濃いめに、緩いところのない攻めのセットでしたね。緩いのはMCだけ(笑)そしてそこは思いっきり緩めて、そこでも客を掴むっていう。うまいよねー。
1曲やってすぐにもうちょっとMC入って、「いやー、ベビメタちゃんすごいよね!『イジメ、ダメ、ゼッタイ』、ほんとそう思います。でもこの歳になるともう、人間がダメだね」みたいなこと言って、そこから「今日はダメジャンプ祭りだ!」と。もちろん曲は踊るダメ人間!そしてベビメタのYUIMETAL、MOAMETALと骨バンドの皆さんが登場し、一緒にダメジャンプ!ゆいちゃん、もあちゃんの真ん中で跳ぶオーケン、嬉しそうであった。終わって帰るとき、二人がちゃんと、さっき自分達のステージを去るときに見せたSee You!のポーズをしていくのがかわいいなぁ、と思ってたら、オーケンも一緒についてこうとしててかわいかった(笑)
「いやー、ベビメタちゃんかわいいよねぇ」とオーケン。あんまりかわいいのでお年玉あげたくなって、開演前にスタッフにポチ袋買いに行かせて、お年玉渡したそうです。「額はここでは言わない、後でブログとかに書くかもしれないから、それを見て各自適正かどうか判断してくれ」とのこと。いくらあげたんだろうー?気になる。そんで「俺らもお年玉欲しい」と言いだし、「お金じゃねーよ」(と言ったら、誰か「土地!」って言ったみたいで「土地もいらない、税金とかかかるから!」って応えてた)「みんなが今日盛り上がってくれたら、それが俺らへのお年玉なんじゃねーの?!」と。そこから「古式ゆかしいコール&レスポンス」で一つになる日本印度化計画。続いて「もっとみんなの暴れるところが見たいぜ!」から、筋少の中でも指折りのハードで高速の曲に入るであろうカーネーション・リインカーネーションへ。
それから、オーケンが「メタルにもいろいろあって、ヘヴィメタル、ブラックメタル、ヴァイキングメタル…これはちょっとマニアックすぎるか、スラッシュメタル、デスメタル、そしてBABYMETALもあって…、佐久間メタルってのもあるんだぜ」と。残念ながら先日闘病の末他界された佐久間正英さん、筋少は2枚のアルバムをプロデュースしてもらい、筋少の個性を素晴らしいメタルにしてもらった、それを俺らは佐久間メタルと呼んでいる、その曲をやるので、みんな空を高く指さして欲しい、天国に届くように、というようなMC。曲はくるくる少女。訃報を受けてセットに加えたのでしょうか。筋少からの追悼とリスペクトを感じました。「ああ、天秤座よ」のところでみんなで天を指したの、参加できて良かったと思う。
そしてラストはやっぱり釈迦!すごい盛り上がりで楽しかった。
お客さんが結構入れ替わったんで筋少はそれなりに前へ行って見たけど、周りにはベビメタTシャツの人も多くて。カーネーション〜のときとか、モッシュがいつもの筋少よりは激しめだった気がするので、客層が少し違う(いつもよりちょっと若い、あと男子多い)とは感じた。どのくらい筋少知ってるのかわからなかったけど、そのわりには結構振りが揃うなという印象…。例えばダメジャンプ。ロッキンのフェスのお客さんなんかは、ダメジャンプは跳ぶけどそのあとの折り畳みはやらないんだけど、今回は、最初のうちはダメジャンプだけだったのが曲中に徐々に折り畳みが広まっていったのが面白かった。そしてラストの釈迦ではワンマン並みの揃った折り畳みであったよ。アイドルファンの方々は振りを揃えるのに慣れてるんだな…。あとたぶん、ベビメタファンは特にメタル的ノリで折り畳みにも馴染みがあるんでしょう。
アンコールなしだったけど、客電ついて放送が流れてもしばらく拍手が鳴り止まなかった。ベビメタちゃん共演のときSU-METALだけ出てこなかったから、その登場を期待するところも多かったのかも。私もちょっとその共演見たかった。
- イワンのばか
選曲が休みなしの分、MCはこまめに入っていたと思うけど、どこで何を言ったか細かいところは忘れました。オーケンはベビメタちゃんをよく褒めていて、「とにかくかわいい、パフォーマンスも素晴らしい」と。今度ベビメタちゃんがやる武道館公演も「行くよ!」と。年の差が「おじいちゃんと孫娘くらい違う!」と何度も言って、何度も言ううちに「おじいちゃんと娘」とか、最後は「孫と娘」とかわかんないことになってたけど(笑)あと「ダメジャンプの高さが10倍くらい違うよ!俺なんか爪先立ちでちょっと上げてるだけだよ」ってのもあった。ベビメタちゃんが筋少デビュー当時のレコード会社(トイズファクトリー)の所属ということで「25年の間にロック、すごいことになってるよ!」などとも。オーケンはあれをアイドルじゃなくロックとして受け入れるんだな、なんて思った。
ベビメタファンについても「盛り上がりがすごい」と、「あの二つに分かれるやつ、すごいねぇ」と言ってたのはたぶんウォール・オブ・デスのことだよね。「筋少ファンはコンサバだから、後で『ぶつかられて痛かったです』とかってお手紙が来ちゃうと思うけど、たまにはいいんじゃないの」って言ってた。コンサバ(笑)
メンバー紹介も「ベース内田雄一郎、うっちーメタル!ギター本城敏章、おいちゃんメタル!」ってベビメタちゃんの呼び名に倣って。橘高さんはふーみんメタルじゃなくて「どっから見てもメタル!」って言われて苦笑気味(笑)サポートは、ドラム河塚篤史あじゃんメタルと、キーボード三柴理ピアノメタル!で、自分については「ボーカルはもうすぐ48歳大槻ケンヂです」と。オーケンメタルDEATH!とは言わなかったね(笑)
あと、ベビメタちゃんのパフォーマンスではメロイックサイン風だけど手の形がいわゆるキツネの手になってるフォックスサインが多用されるんだけど、筋少メンバーもみんなフォックスサインをしてた。退場するときまでみんなでやっててかわいかったな。
そんなふうに相手方にも合わせつつ、いつもの自分達のパフォーマンスも存分に見せつけ。橘高さんのソロやギター回し、ピック撒き、おいちゃんの水撒き、あとオーケンのヌンチャク振りなんかが特にウケが良かった気がする。
筋少の新規ライブのお知らせもあり。毎年恒例になっている3月末のリキッドルーム2デイズに加え、4月にもO-Eastで2デイズ!まだ続く25周年祭りということでしょうか、活発ですねぇ。1月からライブがあるのも珍しいのに、2月も特撮と対バンあるし、3月、4月と毎月じゃんね。すごい。楽しみですね。
ちなみに、ベビメタちゃんではオープニング等にスクリーンが使われてましたが、筋少の告知は相変わらずペラ紙一枚でした。ただし!裏透け防止のために、裏側に黒いガムテープが貼られるという進化が!(笑)