chocolate melts with music

行ったライブメモ

生誕50周年・ナゴム30周年&新生記念・新宿LOFT 4DAYS

大森靖子
パスカルズ
中野テルヲ feat. KERAみのすけ
木魚
No Lie-Sense(鈴木慶一KERA)ゲスト:野宮真貴

最初にケラさんがステージに出て挨拶。その終わりのほうになってまりんこと砂原良徳さんが現れて「ケラさん逃げて!」と叫び、二人でひゅーって捌ける、という幕開け(笑)。袖から声だけで「大森靖子さんです!」と紹介。
大森靖子ちゃん、8月に戸川純ちゃんとの対バンで見て以来二度目。「26歳なんですけど、最近は十代のアイドルと一緒にやることも多くてもう若ぶれないと思ってたんですけど、今日は…(笑)フレッシュな気持ちでやります」と。あと「8月に戸川純さんとも対バンさせてもらったんですけど」と、「ちょっとモノマネしますね。『私たちの頃の弾き語りっていったらもっとヒッピーみたいな格好でー、アキバ系みたいでかわいいわねー』って言われて嬉しかったです」と、ちょっと早口の純ちゃんのモノマネを交えて言ってました。細く高いけど切りつけてくるみたいな歌声。前に見たときもだけど、一人称だった女の子が殺されちゃう歌が印象的。岡崎京子っぽい世界。
続いてパスカルズ。初っぱなから、坂本弘道さんのチェロが火花を吹く!狭いのに大変そう(笑)。後ろのほうから見ていたのでなかなか見えないメンバーも多く、必然的に石川浩司さんに目が行く。ランニング姿。ものすごく楽しそうに、あのパーカッションセットを叩いたり、鳥の形の笛を吹いたり、最後のほうではヤカンが登場し、その中に鎖が入っているのを振ったり叩いたりしてならしながらステージを歩いたり、中の鎖を出してそれだけで鳴らしたり、鎖でシンバルを叩いたり。友部正人さんの「6月の雨の夜に、チルチルミチルは」のカバー、知久さんが歌ってたのも良かった。
中野テルヲさん、初めて。最初にソロで数曲。スタイルとしては平沢さんと似たような感じかな。テクノかっこよかった。スターリン「ロマンチスト」のカバーにびっくり。あんな…メロディのあるロマンチスト初めて聞いた(笑)。後半、ケラさんとみのすけさんが登場して、三人のユニットLONG VACATIONの曲を。
ケラさんの出演が連続にならないように、木魚を挟む。初めて見聞きしたけどかなりツボだった。全体的になんだか気だるいというかテンション低い感じとか。初っぱな、This is the end〜って歌い出したのにいつの間にか柴漬けの歌になってたりとか。「木魚のジ・エンド」らしい…。そして一曲目からドラムがタム持って客席練り歩き、後ろのほうで肩車されてた小さいお子さんにスティック渡して叩かせたりしてた。演奏は上手いし、ギターの音きれいだし、歌もすごく上手いなぁと思って聴いてた。暗い感じの曲だけど、聞き取れる歌詞はしょーもない感じで…。MCもすっとぼけた感じ。最後の曲の前にコール&レスポンスをやったけど、テンション低いのでレスポンスして良いものやら、って最初迷った。その中で「おおつきモヨコー」ってのもやってた。

ラストは、ケラさんと鈴木慶一さんの新ユニットNo Lie-Sense。バンドメンバーは喪服、ケラさんと慶一さんは黒にストライプのパジャマ。「喪服とパジャマは揃えやすい」という演劇界あるあるらしい(笑)。でも、パジャマのせいで慶一さんがだいぶおじいちゃんに見えたような(笑)ケラさんはわりと、ああいう感じの衣装が多いイメージだけど。
実のところ私はケラさんご本人の音楽活動はなんとなくしか知らないのだけど、ケラさんのパフォーマンスや歌曲の性格というようなものは、たくさんのユニットをやっていても基本的には変わらないのかなと感じる。賑やかで明るくおちゃらけたようで、その中にいろいろナンセンスや皮肉や毒が隠されてるような。で、No Lie-Senseはそういう特性を、大人の貫禄で最大化してるみたいで素敵。ブラスの入ったバンド構成からして賑やか華やかな印象。中盤ではゲストの野宮真貴さんがコーラスで参加。ピチカートファイブより以前に参加してもらった曲など。ピチカートファイブを経た野宮さんはオシャレだからもうやってくれないんじゃないか、という懸念もあったそうですが(笑)自分で「オシャレだからね」って言う野宮さん格好良かったです。ラストの曲には大森靖子ちゃんが参加。歌いながら慶一さんに甘える靖子ちゃんに、慶一さんだいぶデレてたような(笑)KERAさんのほうにもいってたけど、そちらはもう少し緊張感があったような気がする。アンコールに、PV作った曲「イート・チョコレート・イート」。PVで聴くとだいぶ落ち着いてるけど、ライブで聞いた印象はもっと賑やかだったな。

もともと4日間通し券の特典だったパンフレットの普及版、1000円で発売のもの、買ってきました。ケラさんが最初の挨拶で「インタビューにすごい苦労したから、通し券買った100人だけにしか読んでもらえないのはもったいないから、表紙と写真と手書きページをちょっと変えて売ることにしました」って言って通し券のお客さんに「えー」って言われてましたけど(商売人w)、でも「もったいない」っていうのもよく分かる充実のインタビューですね。あと出演者からのコメントも、それぞれのキャラクターが出ていて素敵です。個人的には空バカのウッチーのコメントが大好きです(写真もかわいい)。通し券じゃない組にも買えて良かった!