chocolate melts with music

行ったライブメモ

大森靖子さんの企画ですが、純ちゃんが後攻。後ろの時間を気にしないで良いからか、ワンマン並にたっぷりと(MCもいつも通りたっぷりと)やってくれました。
前回からギターが変わって、石塚伯広さん、BERAさんです。前回7月のライブは行けなかったので今日初めてこのバンドにいるBERAさんが見られました!前にプノンペンモデルに純ちゃんがゲストで出たとき、BERAさんの弾くヤプーズ曲がすごく良かったので、この加入は嬉しい!なのでBERAさん前に陣取りましたよ。純ちゃんも近い、良い場所でした。あの場所定位置にできたら良いけどまぁ難しいだろうなぁ。
セットリストの流れもいつもとだいぶ変えてきて、この日はバーバラからスタート!そして二曲目にバージンブルース!この「バー」つながり(笑)いつもは終盤に来るのに、新鮮でした。
「本当は2曲やってからMCのつもりだったんだけど」と最初から一曲ずつMC挟み。腰を悪くして運動が出来なくて太ってしまって、いつも来てくれている人には耳にタコだろうけど、座って歌ってます、という説明とか。大森靖子さんが弾き語りだから、今日はあんまりがーっといく感じじゃないかとおとなしめの曲を増やしてきたとか。でも、曲順も一生懸命考えてきたのに、どうもロック調で歌うのときれいな声で歌うのとが入り交じる芸風だから、喉が荒れるという心配とか。
純ちゃん衣装、黒のゴスロリドレス、姫袖が白くて、飾りに十字架があしらってあったりでちょっとアニメ調?レースの指だし手袋、四角い宝箱みたいな形の革のショルダーバッグ、革靴(ヒールつきパンプス)、それに麦わら帽子などの小物がこげ茶で統一されていて、帽子の前と後ろのつばが上がっているところに花飾り。前面は水色と白、そして背面にもオレンジとゴールドかな?のがついてて、曰く「ぎりぎりまでどっちにしようか迷って、でもどうせ落ちるしとか考えてるうちに、両方つけて来ちゃった」(笑)
序盤で早速メンバー紹介。キーボード、ライオン・メリィさんは夏らしいオレンジ系の裾の長いシャツにタイ?インド?風のゆったりめのパンツで、首からはいつもの純ちゃんからプレゼントされたペンダント。それをしてくれているのがゴシックな純ちゃんの衣装と通じ合っている、と。ドラムス、矢壁アツノブさん、また前へ出てきて、着ているグッズTシャツ、今回は最新のトンボ純ちゃんTシャツ(白)を見せる。純ちゃん、「木嶋佳苗みたいになる前の体型の私のシルエットが…」って言って、その後ベース中原信雄さんの紹介の時に、「そういう自虐ネタは良くない」と注意されたと言ってました。そしてギターは石塚伯広、BERAさん。BERAちゃんって呼んでるんだけど、BERAちゃんの“ベラ”は“べらんめえ”じゃなくて“べらぼう”の“ベラ”なんですって?」と純ちゃんが振って、BERAさんが「この話もう3000回くらい言ってるんですけど(笑)」と前置いて由来を。小学校の頃、ハンカチ落としで遊んでいて、鬼になれたのがすごく嬉しくてテンション上がって、そしたらその顔が“べらぼう”だった、というので以降“ベラ”と呼ばれるようになったんだとか。「小学校の頃のあだ名がどうして今まで続いてるのかって、そっちのほうがすごいよ」と言う純ちゃんに「それはまた、次回に」(笑)。“べらぼう”なのは知ってたけど、詳細は初めて聞いたかもしれない。オーケン界隈じゃ昔なじみ過ぎて、あえてその辺つっこまないものね。というわけで、「メリィちゃん、カメちゃん、中ちゃん、BERAちゃん、そして純ちゃん!」というバンドメンバーでした。
ライブはその後、彼が殴るの、12階の一番奥と続き。彼は殴るの、少しテンポ遅めだったかな?ここもBERAさんのギターが新鮮で。純ちゃんの表情豊かさも大好き。メリィさん曲の12階の一番奥では、メリィさんがアコーディオンを披露。純ちゃんは最後の部分でメリィさんがポロネーズみたいに弾いているパートが好きなんだそう、もちろん曲自体大好きだけど、と。
その静かめの曲からまた一転、次はフリートーキング。「何でここに入れちゃったかな…」などと言いつつ、立ち上がって歌う純ちゃんに、フロアの押しも強まり、ヲイヲイコールも。始める前に帽子を気にしてたけど、どうせ取れるし!と始めて、やっぱりすぐ振り落としてた。
そしてここで急に純ちゃんがメリィさんに耳打ちし、「じゃあ、後はよろしく〜」といったんステージを捌けていく。あれ?一部二部じゃないのに?「よろしく」されたメリィさんも困りつつ、ちょっとMC。今は山口在住で、ライブのために東京まで出てきているメリィさん。「山口に移り住んで早半年…、サッポロ一番醤油味が売ってません」(笑)ほんとに田舎で大変、みたいなことちょっと言ったんだったかな、すぐ間が持たなくなって「困ったなぁ…」。BERAさんが助け船で「僕が住んでるの、川崎なんですけど、電車が通ってない街で。コンビニまで歩いて10分だから、たぶんそんなに変わらないですよ。でも、サッポロ一番醤油味は売ってます」(笑)って話したり。中原さんに「メリィさんのMCは面白いって聞いたよ」と言われたり。それでおもむろに「この間、蝋人形館に行ったんですよ」と話し出して。東京タワーの、今月で閉鎖になるからと。「マネキンですね、あんまり似てない、誰も知らないような外国のミュージシャンとかがやたら多くて、オーナーが変わり者なんでしょうね」と言ってたら、中原さんが「あそこのオーナー、友達だよ」と!固まるメリィさん(笑)急に純ちゃんが休憩したおかげで、珍しく中原さんのおしゃべりも聞けましたね。戻ってきた純ちゃんが「なんか楽しそうに話してる!」って。それで、聖飢魔II蝋人形の館って歌があるけど、当時妹の京子さんが番組でデーモン小暮閣下と共演して、「『おまえも蝋人形にしてやろうか〜』って言われたよ!『おまえの姉貴は既に蝋人形にしてやったわ』って言ってた」と報告してくれた話など。面白い。
純ちゃんは楽屋で、漢方のお茶でうがいをしてきたそうで。うがいをしてから飲むものだから、周りの人に説明してからやらないと、うがい薬飲んでるみたいに思われちゃう、とかって言うのが可笑しい。それで喉をすっかり復活させてきた、ということで、ここからまた静かめの曲もきれいな声で歌ってました。
で、次の曲を蛹化の女と間違えそうになってたけど、次は赤い戦車でした。そうか、と気づいてから、メリィさんに帽子の前についた花の色を「青になってる?」と確認してから曲へ。歌詞に赤は出てこないけど、橙色は出てきて、でもそれは私の意思よりも赤くはないと歌っているのに、橙色の花を頭につけているわけにはいかないのだ、と後で説明していました。こだわり!
その後、蛹化の女をやったときには、レコーディング秘話を少し。あれはもとがクラシックの曲だから、声楽の正統的な歌い方で最初は録ったのだけど、何か納得がいかなくて、セルフプロデュースだから言えば良かったのだけどなかなか言い出せず、ミックスも終わってもう少しで完成というところになってやっと「もう一度歌入れしたい」と言うことになってしまい。でも、録り直したもののほうが良かったので許してもらえたとのこと。「もっと早く言えって話ですよね」と。今でもそう言うところがあるけど、みんな分かって許してくれてありがとう、とバンドメンバーに。そして、「これは仮歌の方が良いと言うことになった曲」という諦念プシガンガへ。
対バンだけどMC長くて(笑)吹けば飛ぶよなを挟んでからまた長いMCで、怪我をしてから杖を持って電車に乗っていると、魔法の杖で、席を譲ってもらえる、けどそれを老人用カートに変えてからは、ただの買い物カートと思われてしまってなかなか譲ってもらえず、仕方なくカートにつかまってたら盛大に転んでしまい、それでようやく健常者ではないと気づいてもらえた、という話など。それからは電車を辞めてタクシーにしていると。でも、近所でフィットネスクラブを見つけて、プールに通い始めたと、前向きにうきうきしてる様子の純ちゃん。これから次のライブに向けて「私は変わる!変わるわ!」と。したら、隣のBERAさんが「変わるわよ」って付け加えててかわいかった。
その後は終盤に向けて、私の中の他人からどんどん上げていく。ロック好き好き大好きかっこよかったなー!矢壁さんのドラムが超高速ですごかった!そして本編ラストは肉屋!
そういえば、シャルロットも以前よりロック色が強まったというか、打ち込みよりギターが強くなってたような。やっぱりギターが違うと違うねよね。BERAさんがちょいちょいソロ入れてたりしてかっこよかった。音もきれいだし。アコギも良かった!
アンコール、もちろんパンク蛹化の女!純ちゃんが前に出てきてくれて、手を伸ばしてくれて、だからみんなワー!って押しも凄かったんだけどね、私前にいたので!触れた!純ちゃんの手!!わー!
いやー、前にいられるとやっぱりいいことあるなー。純ちゃんはもちろん、バンドメンバーもみんなよく見えるし、音も直に伝わってくるものがすごかったです。がんばれるときにはまた行きたいなぁ。

  1. バーバラ・セクサロイド
  • バージンブルース
  • 彼が殴るの
  • 12階の一番奥
  • フリートーキング
  • 赤い戦車
  • シャルロット・セクサロイドの憂鬱
  • 蛹化の女
  • 諦念プシガンガ
  • 吹けば飛ぶよな男だが
  • 私の中の他人
  • 好き好き大好き
  • 肉屋のように
  • (en)パンク蛹化の女