chocolate melts with music

行ったライブメモ

「ガガーリン80年代ライブ音源初CD化記念LIVE----もう×××はしません!」

ガガーリン田口トモロヲ(Vo,Sax) ひろ新子(Vo,Vil)藤川正雄(Synth,G,etc)佐藤あつし(Ba)不破大輔(Ba)みのすけ(Ds)】<ゲスト>
ザ・ガンビーズ【KERA犬山イヌコみのすけ、ヒノフジヒロシ、中村哲夫】
イキル【谷口マルタ正明(Vo)伊藤善之(G) 伊藤真澄(Key) 渡邊修也(B) 真保安一郎(Ds) 宮腰浩基(Sax)】
THIS IS PANIC

田口トモロヲ脱糞バンド、ガガーリンの秘蔵ライブCD発売 - 音楽ナタリー
田口トモロヲ率いる伝説のバンド、ガガーリン。実のところ、再結成、音源発売の話が出る(去年一度流れましたが、そのとき)まで知りませんでした。トモロヲさんのバンドと言ったらばちかぶり、と思ってた。例の伝説もばちかぶりでの出来事かと思っていたのです。ガガーリンでのことだったのですね。もちろん音も聴いたことがなく、気になりつつもどうしようかと思ってたんですが。ばちかぶりを一回だけ見たときのトモロヲさんが格好良かったのと、少年メリケンサックのトモロヲさんが好きだったのとで、この機に見ておかないともう見られないだろうし、と行ってきました。
当日、ツイッターで、物販にカレーが出ているというのを見てたんですけど、LOFTに入ってみたらフロアの横にカレー鍋が出てました。炊飯器、カレー、トイレットペーパーという並び…何を想像しろとwツイッターに写真も出回ってて、それでしか見てないのですけど、にんじんが妙に細長くごろごろ浮いていたような…だから何のイメージw けっこう売れてました。味は普通に良かったんじゃないですか(当たり前だけど)、匂いはおいしそうでしたよ。カレー臭漂う中でライブを見るという不思議な空間でしたが(笑)

  • ザ・ガンビーズ

一番手は、ケラさんの新しいバンド、ザ・ガンビーズ。フォークでした。最初のテーマ曲的なので、ケラさんが「ドラムはいない ギターは無駄に三人 俺は楽器が出来ない」と歌っていました。ゆるーい感じで。曲はカバーとか、替え歌混じりとか。野坂のマリリンモンローノーリターンで「フクシマ原発ノーリターン」って歌ってたり。他にもそう言う感じの皮肉っぽい替え歌が続いた後に、犬山イヌコさんのボーカルでタンスに小指をぶつける歌。「急に演歌になっちゃった」「いや、良かったよ、この並びだと何か意味ありげで。って出演者がほめてどうすんだ」なんて言ってました。ケラさん見るのも、空手バカボン以来?シンセサイザーズなんかもそんなに見たことないので、改めて歌上手いなーとか思ったり。イヌコさんの独特な声も良かった。
MCでは「ガガーリンおめでとう」ということで、昔の話など。例のラママでの事件の時にライブハウスの人がすごい形相で起こっていたのが目に浮かぶとか、「xxxした後、もう二度としませんって言って、次の時ゲロ吐いたんだっけ?」(本当は逆らしいです)とケラさんが言ったら、イヌコさんが「ウソは言ってないよね」とフォローしたり。あと、みのすけさんはトモロヲさんに憧れて「おかげでずいぶん遠回りをしたよね」という話も。「脱ぐのは基本だと思ってた」(笑)

  • THIS IS PANIC

若手バンド、ラップ。場違い?なのは自分たちでもよくわかっていて、最初から「みなさんの気持ちはよくわかります!俺たちが一番なんでここにいるのかって思ってます!」などと言ってました。ものすごいアウェーでかわいそうなくらいだったけど、熱演、というか必死さが伝わるようながんばりぶりでした。ちょっと痛々しいくらいだったけど、がんばれーと思いながら見てた。せめてオープニングアクトくらいにしてあげればよかったのに…。でも好演だったと思います。87年生まれ?のゆとり世代、(ステージで)「xxxなんかしたことねーよ」「今までのうのうと生きてきた」みたいなこと言ってて、でも、今の子は今の子なりに抱えてるものがあって、くだらないことやったり、叫んだり、してるんだ、というのが伝わってきて。時代世代が違っても、共通するもの、つながっているところはあるんじゃないかな。「こちらパニック応答せよ」とか良かった。最後の曲は、「これのために今日呼ばれたんだと思います」「この後、やらないとは言っているけど、トモロヲさんがもし万が一やってしまったら、俺らが謹んでぺろりといかせていただきます!」などと言って「自給自足」という曲。なるほど(笑)。やっぱりつながっているよね。
どうでもいいけど、おすもうさんの歌で、朝青龍琴欧洲武蔵丸、って歌ってて、世代を感じつつ、武蔵丸朝青龍って時期重なってたんだっけ?とか思いました。最近休みの日にごくたまに見ることあるけど、朝青龍の頃ってたぶん全然見てないな…

  • イキル

プノンペンモデルのマルタさんの、これまた伝説のバンド、一夜限りの復活ということで。これも知らなかったのですが。なんと20年ぶりのライブだとか。でも全然そんなこと感じさせない。むしろ新鮮な音と世界観でした。マルタさんは、昨年末のプノンペンモデル以来二回目。プノンペンのときはぴょんぴょん跳び回ってすごい元気な人だなーと思ってたけど、こちらはそういう動きはなく、詩的で、でも叫びに近い絶唱でした。
アクトの後、マルタさん、フロアの後ろのほうにいらしてお客さん(関係者?)と握手したり話したりハグを交わしたり。ガガーリンのときは普通に見てらっしゃいました。ケラさんご夫妻もすぐ前にいらしてましたよ。あれがきれいな奥さんか!とか見ちゃった(笑)

いよいよ主役の登場です。バンドメンバーが先に出てきて、トモロヲさんが新子さんをエスコートしながら登場。
後でツイッターで見つけたセットリストこちら。

ガガーリン@3.9 新宿LOFTセトリ】 ハイそれまでよ/ガガーリンのテーマ/貧困家庭こそ電飾で飾られよ/バナナの皮/浪花恋しぐれ/五体満足/お皿の横/プロレス/スーダラ・レゲエ/なんとなくピンピン (アンコ)キ・ラ・ラ/ガガーリンのテーマ

とりあえず、トモロヲさんかっこいい!イケメン!遠目でしか見てないけど(笑)サックスも格好良かったなぁ。音楽性もいろいろ混じり合っている感じで面白い。トモロヲさんと新子さんのボーカルで演劇性が強いのも。浪速恋しぐれの台詞のところ(「日本一の表現者に!」と言っていた)とか、濃かった。いや全部濃いけど。ひろ新子さんも凄い。一度はステージを下りて客席に入って歌っていた。本人のたっての希望とか。後ろからだと人に隠れてあまり見えなかったけど、床に崩れるようになりながらやっていたみたい。アングラ女優魂でしょうか。で、何が凄いって、それで御年64歳だと!びっくり。声もすごいソプラノだし、格好もゴスロリ風でかわいいし。いやー凄すぎる…。でもトモロヲさんも55歳ということでまたびっくり。見えない!し、そんなに上だったんだ、と思った(ナゴム関係でもうちょっと近いのかと思ってた)。それでMCもすごく面白かったんだけど、「楽屋が墓場のにおいがする」とか「死に損ないばっかですから」とか「絶対お前らより先に死んでやる!」とか言ってた。なんか楽屋は、すごく久しぶりに会うのに「久しぶり」と言ったきり後の会話がないとか、孫の話してるとか、ケラさんとかにも言われていたような。最後のほうでは「やらなきゃ良かったでしょ?伝説のままにしとけば良かったのに。やればやるほど嫌われるんですよ、このバンド」とか。今回の再結成については、新子さんがきっかけで、「今やらなきゃ私死んじゃう!」ということだったそうで、「年寄りの脅迫ですよ」とトモロヲさん。あと、最初にリンク貼ったナタリーの記事について憤慨。「脱糞バンドってなんだよ!」「俺だったらそんな奴らに絶対ライブハウス貸さねー」(笑)
ステージには炊飯器が鎮座していたそうです。ロフト側が用意したもの。「俺が万が一何かしたときのために、ビニールシートが貼ってある」と。ロフトの心意気ですね!最後アンコールでトモロヲさんが炊飯器抱えたときは緊張が走ったそうですが(笑)、無事に終了。でも脱いだは脱いだらしい。これも後ろからは見えなかったんですけどねー。前にばちかぶり見たときも、後ろで見えなかったな。残念というかなんというか。ああでも今回は前に行っても良かったなーと思いました。顔芸的なところももっと見たかったし。
ともあれすごい、アングラだけどエンターテイメント性の強い、楽しいライブでした!
本編最後にやってたなんかセクシーな曲がすごく頭に残ったりして。ちょっと聴きたいな、と思って、でも会場ではCD買わなかったけど。手に入るうちに買っておきますかね。

地球は馬鹿だった

地球は馬鹿だった