chocolate melts with music

行ったライブメモ

浅草 雷5656会館 2日目

ドコガイイデスカツアー、47本中35日目、浅草2Daysの二日目に行ってきました。八月終わりの猛暑日。駅からちょっと離れた会場まで、開演早目だから少し急いで、頑張って歩いたら汗だくだー。会場は、雷おこし本舗直営の雷5656会館5階、ときわホール。古いビルで、ここまでで暑くなってるのにさらに階段かーという感じでしたが(エスカレーターは奥にあったみたいだけど店舗が閉まってて使えなかったのか、もう使用されてないのか分からない)。小劇場というか演芸場のようなところ。こじんまりしてるけど、二階席もあり、緞帳もどっしり。

開演18時から10分押しくらいでその緞帳が上がると、バンドセットの真ん中にちょこんと座布団を置いて、涼やかな着物姿に三味線を持った女性が。江戸小唄の平山佳子さん。2年前のドコガイイデスカツアーのときに、クラムボンにこの5656会館の場所を紹介したのは平山さんだったのだそうです。平山さん自身もクラムボンファンで。浅草らしさを味わってもらおうという粋な計らいにより、オープニングとして短いながらも小唄を2曲披露。一曲目の「今日は両国」は江戸時代に両国で行われていた頃の隅田川花火大会=川開きの歌なんだとか。花火の情景が浮かぶ感じでした。二曲目は品川の唄で、舟遊びとかなのかな?「鴨八百羽、小ガモが八百羽、船八百艘、小舟も八百艘、帆柱八百本」とかって歌詞があって、賑やかで何だかめでたいイメージですね。三味線の音色も歌声も素敵で、なるほど浅草らしさが感じられて、本当に粋でした。
平山さんの演奏が終わると、拍手しながらクラムボンのメンバー登場。いよいよクラムボンのライブスタート!THE NEW SONGから。それまで着席だったので、立って良いものかちょっと戸惑っていると郁子ちゃんから「立っていいよ!」って言われて、みんな立ちました。そのままRough & Laugh、はなればなれと続いて。
会場のビルが「かなりお年」なので、空調も「お年」であると、郁子ちゃんから(笑)。客席も空調弱めでしたが、ステージは全然ないんだそうで、三人とも足下に扇風機が回ってました。それでも当然暑い。演奏がヒートアップすればしただけ暑いと。ミトさんが「あまちゃんのポスターみたいに、俺らの汗が飛ぶのが見えるよ」って言っててて可笑しかった。でもその熱さを吹き飛ばす勢いで熱い演奏でした。
そこでさらに暑苦しい曲、DESIRE〜情熱〜。最初にドラムだけ始まったときに、客席から手拍子が起きて、でも郁子ちゃんから「ちょっと元気が良すぎるね、“やりきれないほど退屈”だから。指を鳴らすくらいで、体を少し斜めにして手を前に出して…」と細かい指導が(笑)演奏はタイトにまとまってた気がします。
その後は、ミトさんの「アニソンやるぞー」「おまえらはアニソンが好きかー?!」からのU&I、そして「静かな曲が続くから」といったん座って、幸せ願う彼方から、さらにtiny prideと続く。
「八月ももう終わり、夏が終わるけど、やり残していることはないか?まだまだ盛り上がりきれるのか?」みたいなミトさんのMCあり。大ちゃんは今日全然喋ってないけど、ドラムで全部語ってる。
そして、LOVERS ALBUM2で一番難しい曲、というGOLDWRAPから再び立ち上がって、はや後半戦へ。ミトさんがおもむろにベースを替え、ボディのふちがぼろぼろにささくれている黒いベースが出てきたので、次はバイタルかな、と思ったらその通り。ミトさんが近い側だったのもあってか、すごく疾走感のあるバイタルサイン。最後はベースをアンプにガンガンぶつけて、破片が空を舞ったりしてました。
そこからKANADE Dance、サラウンドという流れは、わりと鉄板だと思うんだけど、今回はステージ上の熱の上がり方がすごくて、また夏の終わりの意識もこの辺からすごく強くなって。ラストのRe-残暑がすごく良かった!今日絶対聴きたいと思ってた、ほんとに夏の終わりの曲。
さらにアンコールでも、シカゴ、NOW!!!と熱量の高い曲、そして最後は最強の夏の終わりソングでサマーヌード!ほんとにあまりに夏の終わり感ハンパないので、私、明日八月のうちに夏のやり残しを片づけなきゃ!みたいな気分になりました(笑)。
アンコール待ってるときの手拍子、そして演奏に合わせて起きる手拍子、それがこの古いホール、演芸場という場所での響きがすごくいい気がした。それがまた演奏と一つになっていく感じ。この場所にしかない空気があり熱があり響きがある。会場によってセットリストを変えてるのはもちろんだけど、テンションも音も全然違う。
「これからもいろんな場所を回って行きたい、こういう機会でもないと行かないようなところへも行けて、これはこれでフェスみたいなところもあるでしょ」って言ってたけど本当に。この夏はフェスも行ってなかったけど、クラムボンのこのツアーは二箇所行って夏の思い出感が強いです。
終演後のミトさんのツイート、リンクにセットリスト。

本当に暑さを吹き飛ばす勢いでした。ステージ上も楽しそうで、こっちも楽しくて幸せいっぱい。