chocolate melts with music

行ったライブメモ

ワンマンライブ!

定例となってきた夏のロフトワンマン。お花が来ていました。






今回は後ろからだったけど、上半身くらいは見えて。純ちゃんは、黒い帽子にピンクと白のお花2つ、髪は久しぶりに地毛のちょっと茶色っぽい黒、黒いトップスの上にベージュのざっくりニット的なカーデガン。「入院して30kg増えたの、10kg痩せましたー!」と嬉しそうに言っていました。ピークから10kgという意味かな?遠かったので分かりにくいけど、確かに少しすっきりしたような。なので衣装も自分でコーディネートしたとのこと。
MCも長くなりすぎずサクサク進んで、「メンバーにも褒められた」なんて一言も。ま、後半はちょっと長めのところもありましたけど。調子よさそうで良かった。セットリストも、最近どんどんヤプーズ系のアッパーな曲が増えてきていて、ちょっと前までのファルセット封印の頃よりずいぶん元気になったんだなぁと。シャルロットなんか、前回もやってるけど、今回はさらにバンドに馴染んで進化してる感じがして、ああヤプーズだ、テクノだ!というのがすごく格好良かったな。一方で蘇州夜曲や眼球綺譚など、レアなのもあっていいセットでした。声もすごく出ていて、初めの方のコレクターでもう圧倒された。ロフト、ときどき思うけど後ろの方が音いいよね。フリートーキングではかわいく踊っていたし、パンムシもいつものように動き回って。

  1. 肉屋のように
  • 諦念プシガンガ
  • コレクター
  • 12階の一番奥
  • 蘇州夜曲
  • コンドルが飛んでくる
  • 赤い戦車
  • 彼が殴るの
  • 私の中の他人
  • NOT DEAD LUNA
  • フリートーキング
    (休憩)
  • ヒステリヤ
  • Men's JUNAN
  • シャルロット・セクサロイドの憂鬱
  • 眼球綺譚
  • 蛹化の女
  • 母子受精
  • 電車でGO
  • バージンブルース
  • バーバラ・セクサロイド
  • 供述書によれば
  • レーダーマン
  • (en)パンク蛹化の女

以下MCで覚えていることなど。
「12階の一番奥はこのバンドでは初めて?」とメリィさんに聞いて、「1回やった」。蘇州夜曲は「ゲルニカトルエンズ以外で初めて歌う」と。『刑事ヨロシク』で歌っていることについて、監督は最初「歌手やってるらしいけど、そんなのは関係ない」みたいに言ってたそうなのが、何かで聴いてくれたようで、歌う場面を作ってくれたと。それで共演はビートたけしさんで、Togawa Legendの音源に入ってる階段の音などはたけしさんの音です、とか、本当は2番はデュエットで歌ったのだけどそれは事情でCDには入れられなかったとか(たぶん北野事務所がNGだったんだろうとか)。
「最初からロックだったら違ったかもしれないけど、もとが声楽からだから背筋を伸ばさないと歌えない」って言ったたのは何の時だったかなぁ。
NOT DEAD LUNAの前に、「仙台でも言ったんだけど、私は、『諦めないことが大事なんだ、生きてるって素晴らしいんだよ。じゃあ歌います、赤い戦車!』とかは絶対言わないから」「私に言う資格ないんだけど、『自殺は良くないよ、生きることが大事だよ。聴いてください、NOT DEAD LUNA!』とか言わないから」って何回か言ってて面白かったw「基本的に全部自分のために書いているから、メッセージソングじゃないんで。アートと言うよりエンターテインメントとしてやっているので。エンターテインメントといっても自分のためなんだけど」と言ってました。共感したとか自分もそう言うところあるとかお手紙などでいただくこともあるけど、受取手がそれぞれに感じてくれればいいと。
「髪、ずっと金髪にしていたのを変えようと思って、仙台では服と帽子がベージュだったから髪は黒にしたけど、今日は帽子も黒いから…」「帽子の下は前髪なくてぺたーっと分かれてる」みたいなこと言ってたら、お客さんから見たい!という声があって「帽子が取れたときにね…座ってるからそんなに帽子とれたりしないけど」と言ってたんだけど、その後、フリートーキングで踊ってたら帽子とれて頭が見えました。後で「『ヘルタースケルター』に合わせてるわけじゃないから、あんな全身整形の人の話なのに対抗しようとか無理だから」みたいなこと言ってたけど、確かにちょっと映画ポスターのりりこの感じに似てたかもw
「ヒステリヤは女性受けがいいんじゃないかと思うけど、次の曲は『男の』ってついてるけど、こういう女の人はいる、こういう女の人に好かれてしまった男の人もいるかもしれない」みたいなこと。
蛹化の女の前に、映画『ヘルタースケルター』の関連企画で出るベスト盤の話。ベスト盤は自分で関わって認めているのは東京の野蛮とTogawa Legendだけ、あとのは勝手に出されて正直「むかつく」とかって言ってたのちょっとかわいかった。今回は蜷川実花さんが選曲で、押さえるところは押さえつつけっこう通な感じだとか。「無題が入ってるんだけど、自分でベスト1枚分だけ作るんだったら、無題は…入れないんじゃないかな」とか。あと曲順も面白いことになっているそう。ジャケット、裏ジャケも凝っているようで、歌詞カードブックレットはフルカラー、TシャツでコラボしているKinproさんComic Stripさんのデザインになっていて、ちゃんと歌によってそれぞれ違って、Tシャツの世界ともリンクしているんだとか。
で、そのベストに蛹化の女は、アルバムバージョンと、パンクと、あと去年の大阪ライブの音源、今年のバースデーライブで純ちゃんからの逆プレゼントとして配られたものが入るという話。去年のライブの時のアレンジは、メリィさんがオーケストレーションを弾いて、中原さんとデニスがピッチカート的な奏法を入れてくれていて、このアレンジを30年前(?)に思いついていたらパンク蛹化の女は生まれなかったかもしれない、あれはアレンジに煮詰まってふざけてえいやっとできたものだったから、というような話がありました。そのくらい今やっているライブアレンジがいいっていうことですね。
それから電車でGOの前、「仙台でもピッピピーを吹いてくれる人がいてありがとう、一人だけだったのでそのときは言いにくかった」とのこと。そして「電車でゴー!」のときに腕を上げるんだけど、ノリノリで上げ切っちゃうとお客さんにもやれって強要しているみたいになるからいつも半分くらい(顔の高さくらい)で止めてしまっているという純ちゃん。「最初がゲルニカで、お客さんがしーんとしてても一人で楽しくノリノリにやらなきゃいけなかったから、そういうお客さんとの一体感みたいなのは求めてはいけない感じがしていて。でも、最近ちょっと楽しそうだなと…」みたいなことを言っていたら、お客さんからいいよ、やってーみたいな声がかかって、「えー、じゃあ…ノリでいけそうだったら…。そういう無理は絶対しないの」って言ってたのが可笑しかったwでも実際始まったらノリでいってくれてました。それで終わってから「楽しかった…!」さらに欲が出て「このあともしレーダーマンをやったら、だけど」と前置き、「レーダーマーーーーン!トットト!」のところで純ちゃんが腕を上げるところがあるので、そこでみんなで「オイ!」とかけ声を、という。それは歌ってる間は余裕がないから知らなかったけど、あるときライブビデオの映像を見たら皆さんがやってくださっていて「なんだこれは?!」ってなったんですって。やってますよね〜。「でもレーダーマンは歌うのが大変だから、楽しむ余裕はないと思うけど」と言いつつ。
というところから、しかしすぐにレーダーマンではなく。次は二曲続けてとメリィさんに言われて、「全然違う曲だけど…『バー』が同じですね」って。バージンブルースとバーバラ・セクサロイド、まさかのバーつながりw この辺、電車でGOからだけど、お客さんの盛り上がりがすごくって。合唱もいっぱい起こってたし、腕も上がるし、フロアが揺れてた。楽しかったー。
そして短い曲、供述書によれば、から続けてなだれ込むレーダーマン!「オイ!」ももちろんばっちり決まる。終わってから純ちゃん「意識が遠くなりかかってたけど、時々うっすらと『オイ!』がわかりました、ありがとう」って言ってた。大変なんだろうけど、最後までしっかり声出てて、ほんとこの曲があると、あー復活!!って感じがします。
アンコールのコールもかなり熱烈でした。「アンコール!」って呼ぶ声もあるし、笛吹く人もいるし。最後にやっぱりパンムシがないとね。これも「オイ!オイ!」とか合唱とかすごかった。純ちゃんも右に左に動きながら歌っていて、振り絞るようでした。けど、終わってステージ下りていくときも本当に燃え尽きてるよりはちょっとだけ余裕がありそうで、良かったです。

次は8月20日にLOFTで、女王蜂との対バン。告知ありましたが、客席の反応は薄。分かる人あんまりいないかな…年代差がすごそうだ…。楽しみです。

蛹化(むし)の女~蜷川実花セレクション

蛹化(むし)の女~蜷川実花セレクション