今回のシロップはダークでした。
というのはつまり、五十嵐さんが喋らなかった、という意味なんですけど。「ありがとう」が2,3回あった程度で後は黙々と。なんだろう、久しぶりのツアー、初日というところからくる緊張感とかだったのかしら。
個人的に、こういう無口な(ダークってか単に無口、だね)シロップのほうが好き。ということがよく分かったライブでありました。お客に開きすぎてなくて。
セットリストは、最初に新曲3曲続いた後は、わりとお客さんにフレンドリーで定番チックではありましたが。ただ思ったんだけど、シロップは持ち曲数多くて、ライブ映えする曲にもバラエティーがあって、だからその辺を回毎にとっかえひっかえしてても、ある程度の新鮮味は保てるんだなーという。あ、これちょっと久々とか、やっぱりこれも聴きたいとか、そういうのがたくさんあって、だからセットリストが定番化してきても、それなりにもつのかなーと思ったり。「そんなのありか」っていうほどは意表を衝かれなくても。今回はわりと、おーこれか、というのがあった気がする。「静脈」行ってないから、「生活」が久々だったし。「My Song」も「I・N・M」も。って、全部「静脈」ではやってるのか…。ほんとは「夢」とか聴きたかったんだけどな。ま、ライブ自体、間が開いてるというのもある。「汚れたいだけ」は「動脈」以来だし。あと「天才」→「ソドシラソ」の流れが良かったな。
新曲は前にもやってたやつかどうか、分からないや。1曲目はそうかも?海の底とかそんなかんじじゃなかったっけ。2曲目は、出だしのベースがカッコイイ、ビートの強いナンバー。3曲目、「You know I'm here」って歌ってたよね、それがちょっと印象的な詞だった。あんまり聞き取れないんだよね…。知ってる曲になると急にはっきり聞こえるの、あれって結構不思議だなぁと毎回思う。
今回は、五十嵐さんの声がすごくきれいだなぁと思うことが多かったです。あと、歌詞の間違いは少なかったけど、終盤「ソドシラソ」で一回吹っ飛んでから、その後いくつか乱れてた(笑)。
1回目アンコールの最初にまた新曲が来たのが結構意外でした。第二部か、と思った。続かなかったわけだけど。新曲が増えてきているのは、意欲的なのかなと思うのだけど、「空をなくす」の前に「クーデター」がなかったのはさみしい。やっぱりライブに対するテンションが上がってなかったってことなのかなー。
2回目アンコールはもうこれこそ定番というか、ないわけがないことになってしまっている「リアル」で。なんか出だしが、ドラムからなんだけど、いつもの1/2くらいのテンポだったので、また新曲かと思った(それもインスト曲かなーというくらい長かった)けど、一段落して始まった五十嵐ギターソロは「リアル」だったですよ。3回目はなし。みんな呼ぶけどね。
今回はかなり後ろのほうから見てました。かぶりつきもいいけど、後ろからだとステージ全体が見渡せて、照明効果なんかもわかっていいですね。リキッドはAXよりステージ小さいし、絵としてぴったり収まってる感じだった。中畑さんが、五十嵐さんの真後ろになっちゃってあんまり見えなかったのが残念でしたが。中畑さんの雄叫びもあんまりなかった気がする…彼もテンション低めだったのかしら。キタダさんはいつもどおりクールにブイブイな感じでしょうか。「ソニック」がなんかすごいテンポ速かったような気がしたんだけど、あれは入りのベースからか。すごかった。青木さんのギターは、どんどんメロディアスになっているというか、歌うようになってるなぁと思った。ちょっと弾き過ぎと思うこともあるくらい。
と、まぁ書くのがすっかり遅くなってしまったわけですが。ライブにはすごく満足して、良かったと思っていたのですよ。喋らないのがよっぽど良かったんだな(笑)。集中できたということはあるかもしれない。けど、伝わってくるエネルギーみたいなものには、ちょっと不足感もあって(前にいたらもう少し違ったのかもしれないけどね)。この暗さに、もうちょっと攻撃性が加わってくると、私の求めるものなんじゃないだろうか、なんて。思ってみました。
さて、今年はどうでしょうね。
アルバムは出ませんかね。
とりあえず野音は楽しみ。先行、申し込んでるけど、イープラスの締めきりがVINTAGEの発表より前って、何の意地悪ですか。
セットリスト
- 新曲
- 新曲
- 新曲
- 生活
- 神のカルマ
- ex.人間
- I・N・M
- My Song
- 翌日
- 不眠症
- 正常
- 天才
- ソドシラソ
- パープルムカデ
- Sonic Disorder
- 汚れたいだけ
- (en1)新曲
- (en1)真空
- (en1)空をなくす
- (en2)リアル