chocolate melts with music

行ったライブメモ

みちくさvol.10 即興SESSION SPECIAL!

THREE UNDERGROUND SOUNDSYSTEMS presented by なんのこっちゃい西山。
「みちくさVol.10 即興SESSION SPECIAL!」
山本精一 / mito(fromクラムボン) / 坂本弘道 / ぴか☆(ex.あふりらんぽ)

第一部は総当たりデュオ。

  1. mito×坂本弘道

という順番。
後半は4人のセッション、1回で終わり?と思いきや、休憩入れてもう一回。で終わりと思ったら、山本さんがようやく乗ってきたみたいで(笑)、短めに3回目。

このメンツはなかなかないよね、ってことで行ってきたのですが。ちょっと一人ずつ印象を書いてみます。
まずミトさん。クラムボンではあり得ない近さで見てしまった!THREE狭いから…ほんと目の前。近くで見ると、姿勢なども気になります…というか最初ミトさんの猫背が気になった(笑)背が高いけど、ベースはだいぶ低い位置に構えて、背を丸めて下を向いて弾いていて。首とかも負担かかってるんじゃないかな、大丈夫かな、とか余計な心配をしてしまいました。演奏は、デュオのときには相手によっていろいろ変わっていく感じで。最初の坂本さんとでは、不穏な音響っぽいのから始まって。次のぴかさんとでは、楽しげにリズムを刻むような、なんだか村祭りみたいな雰囲気の。
ぴかさん、初め歌いながらフロアから登場(まぁみんなフロア通ってステージに上がるのですが)。歌、というか声というか、心の赴くままの即興な感じで、歌詞ははじめデュオの相手方のイメージをちょっと入れてるのかな?と思ったり。ミトさんのときは、子供達をお風呂に入れてあげるお父さんとか。坂本さんのときは、オカリナを吹きながら始まって、鳥が飛んでいるような歌になって、それでその鳥が「くるくるの頭」に止まったとかって、坂本さんの天パーのイメージ?歌やオカリナのときには、ステージ前の方でエフェクターも操りながら。そしておもむろに奥のドラムへ行って叩き始める。叩きながらも歌ってたり。あと、シンバルを前へ持ってきてステージの上に置いて、重ねながら音を出したりも。でも精一さんとのときには、先にステージにいたのもあって、前へは出てきてなかったかな。というか精一さんに出させてもらえなかった感じもなくもなかったような…。
精一さん、デュオでも全体でもリードを取っていることが多かった。というか、ときによっては、自由すぎ、合わせる気ないようにも見えたり(笑)。相手の変化に合わせるというのが少なかったような…まぁさすがというか。ぴかさんとのセッションが一番ロックな感じがした、リフっぽい感じとか。坂本さんやミトさんとはもっとメロディアスな感じのギター。
坂本さんのチェロは、秘密道具、いや秘密兵器のようだ…。ギターからマシンガンが出てくるみたいな映画のシーンを連想したり。ずいぶん久しぶりではありますが、NOTALINSで火花を散らすチェロも見たことがあるので、すごいのは知ってたんですけど。これまた近くだったので、演奏中は何が起きているのかと目を奪われがち。弦の間に小さいシンバルを挟んだり、やすりのようなものを挟んだり、チェロを横に抱えてギターのように弾いたり、何か回転する機械?や肩叩きみたいに叩く機械で弾いたり、もういろいろ。チェロの下の金属の棒(支えになるところ)って、あんなに伸びるんですね…それとも特注ですか…。そこにシンバルを通してこするようにして音を出したりもしていました。あと笛?マウスピースのような?も吹いてました。ノコギリも演奏されました。
4人セッション、一回目はいろいろと展開されていく感じで、各人それぞれが前面に出る場面があったように思います。ミトさんとぴかさんが、アイコンタクトとりながらニコニコして合わせてたりしたのが楽しそうでした。他の二人は我が道を行ってましたが(笑)。2回目はもっとノイズ系な感じ。ミトさんがステージ上にあぐらを組んで座ったまま演奏、ベースの弦を緩めたり、顔を弦にくっつけるようにして、歯で弾いたり?声で響かせたり?していたみたい。で、それで終わりのつもりでいたようで、3回目精一さんがまた弾き始めてもう一回やろうってなったとき、「いや、チューニングが…」とか言ってました(笑)
ミトさんが最初の方で「プログラムがわかってない」とか言ってましたが、ほんとにぶっつけ本番だったようで、進行が若干ぐだぐだなところもありつつも、それも込みで、なんとも読めない感じが面白い、他にはない即興セッションでした。