chocolate melts with music

行ったライブメモ

発狂天国

LIVE:
オシリペンペンズ
太平洋不知火楽団
後藤まりこ(Vo)+千布寿也(G/嘘つきバービー)+豊田茂(Dr/嘘つきバービー)+マーガレット廣井(Ba/八十八ヶ所巡礼)+中俣りぼんちゃん和宏(Fresh)+野田耕平(URBANフェチ)
DJ:発狂チカ

※出演を予定しておりました嘘つきバービーは、
 メンバーの体調不良によりキャンセルとなりました。


というわけで、久しぶり(5年ぶり)に嘘つきバービーを見られるのを楽しみにしていたのですが、残念ながら叶わず。代わりにレアなものが見られたといえばそうなんですけどねー。

トップは太平洋不知火楽団。名前はフライヤーなどでわりと見かけていましたが初見。ベースの人の動きがすごい、と先に聞いたのですが、本当にそうでした。何でしょう、無駄な(笑)オーバーアクション。ベースを振り回したり、頭の上で弾いたり、ぐるんと回したり、そのうちベースを下に置いて跳び上がって、後ろにでんぐり返しして、また跳び上がって、またベースをとって弾くなど。音とは関係ない。いや、置いて跳んでるときは音出ないけれども。最後はベースを頭の上に掲げて演奏しながらステージから客席に下りて後ろへ歩いて行き、後方のカウンターの上で荒ぶり、たぶんいったん外に出て楽屋から戻ってきたり。けどその間も演奏は続いていて。ワイヤレスなんですね。自由だねwばかだねwと。一番最後にまた後ろにでんぐり返ししたら、コードが抜けちゃったみたいで残響音が切れたりしてwけっこう笑ってしまった。格好もエジプト土産みたいなスパンコールで柄の描かれたワンピースみたいのだったし、一番目を引きました。
ギターボーカルの方は、見た目の印象としてはいかにもバンドやってるって感じのメガネ青年、メガネロックだなーとか思ってましたけど。ボーカルとしてはずっと叫んでる感じ。ドラムは位置的に見えづらかったのだけど、まぁ三者三様でキャラ立ってるのかなと。全体的に、若さが過剰なパワーになって溢れてるような感じがしました。特に刺さる音楽じゃなかったけど、嫌いではない、かな。

二番手に、嘘つきバービーの代わりの特別編成バンドで。ベースボーカルの岩下くんが急病で入院ということで、急ながら後藤まりこさんを始めいろんなメンバーが集まって、嘘つきバービーの曲をやるということに。さすがにそんなにたくさんできるわけじゃなく短かったし(4,5曲だったかな)、ボーカルはカンペ持って歌ってて聞こえにくかった(まぁ急に人の歌を歌ってるわけだから)けど、ギターとドラムは元のメンバーなわけですから、演奏としては良かったと思う。最初にまりこ嬢ボーカルでねこ子。かわいかった!妙に色っぽいというかエロくて良かった(笑)。まりこさん、大きく猫の顔が描かれたTシャツに、首からフェルト製の魚?みたいなのを下げててかわいかった。あとベースで入ってたマーガレット廣井さん(男性?)も、猫柄のワンピースだったな。で、その次から野田耕平氏も入って、どろろどっきんぐだったと思うんだけど、そこからもう押しが激しくなりまして。最前、バーも何もないから転びそうになるよっていう。アンプ前の女子達大変そうだったな。ぐしゃぐしゃに押されて姿勢を保つのに力使ったので、後で身体半分痛くなったし、正直曲をちゃんと聴いてる余裕がなかった…。なもんで、あとは絶景かな絶景かなはやった、他は何だっけな…って感じ。一応知ってる曲だったはずなんだけど。盛り上がるアッパーな曲を選んでやっていたと思われ、椅子に座って激しく弾く独特のスタイルを持つギターの千布くんも何度も立ち上がって煽りながらの演奏でした。押されてきついときは、頑張って耐えるより一緒にノッたほうが楽なので、それなりに楽しむことはできました。
けどまぁ、やっぱり本来のバンドが見たかったよねと。歌詞が特徴的でもあるんだし、やっぱりボーカルが本人じゃないとね、と。野田さんが「前に岩が入院したときは俺、明治神宮にお参りしたけど、今回は神棚くらいなので、まぁ大丈夫です」みたいに言ってました。その前回の入院というのも実は知らなかったくらいなんだけど。そう深刻ではないということのようなので良かった、のかな。その後、4月28日に予定されていた公演もキャンセルとはなりましたが、岩下くんも復帰に向けて努力中とのことなので、復帰後のライブをまた見に行きたいなーと思います。
嘘つきバービー公式にお知らせとメンバーのコメントあり。

トリを飾るのはオシリペンペンズ!こちらもかなり久しぶりだ。モタコさんの坊主頭を見そびれました。昔に比べれば短いけれども、それなりに長いおかっぱみたいな状態で、あんまり違和感なかったです。始まる前から、カーテンの隙間から顔と腕が現れてお客さんのお酒をもらって呑んでたりとか。そうでした、見たことある風景。
嗚呼地獄からのスタート、だったと思う。早速DJブースの方へ登っていったり動き回るモタコさん。恋愛必勝法で、最前列の女の子一人をターゲットにして目をまっすぐ見ながら歌っていたのが印象的(その子はちょっと引いてた。まぁ…)。中盤で、口に指つっこんでステージに吐いてたり。といってもまぁ中身はない感じの…。でもその後はあんまりステージから下りてきたりはしてなかったと思う…なんかちゃんと気を遣ってるんだなと思ったような。キワキワだけど、基本的に危害は及ぼさないよね(何回か見たなかでは、の話ですが)。
あと見るたびいつも思っているけどキララさんのギターはやっぱりいい!すごい。元からすごいけどさらに進化してる気がした。ひらひらの衣装も印象に残ってる、前からそうでしたっけ?時々前に出てきてより目とかお茶目な顔するのも楽しい。ドラムとの複雑で絶妙な絡み。モタコさんが「うちのドラムは日本一、うちのギターは世界一」って言ってました。
アンコール(「はよ出てこいやー」という愛ある?野次含む)は、出てきてからステージ上で相談して一曲。さらにまた相談の上で、モタコさん「一番苦手な曲やります」とか。「ノレるもんならノッてみろ!」とか言ってた。でも楽器隊は余裕そうだったような。ともかく充実の内容だったと。モタコさんの絞り出す叫びのような歌も堪能しました。

ペンペンズの前半くらい、ステージ袖でまりこさんが座り込んで見てました。モタコさんが客席後ろまで行っちゃったときは乗り出して覗き込んでたり。他の出演者もけっこう見に来てた。楽しそうでいいね。なかなかいい組み合わせだったと思います。