chocolate melts with music

行ったライブメモ

『波間に揺らぐ世界が、観測者の現れによってひとつの像を 結ぶように、音楽は発信者の理念と、感受する聴衆の両者が交感してこそ、初めて美が具現化する。』

先に書きますが、te’のこのライブ、当日Ust生配信されたものが、ただいまアーカイブ配信中です!フル!アンコールまで!3月31日まで。是非チェック!
さすが社長、「俺の器はLサイズ!」(笑・最後の方のMCで出た名言ですw)
残響LIVE!
というわけで、それで追体験しながら今これを書いていたりして。Ustでも十分伝わるクオリティではあると思うけど、でもやっぱり、生の音はこんなもんじゃないよ!とはいえ、場所によって聴きづらいパートがあったりもするので、こうやって見返すのもなかなか面白いな、という感じです。後半になるにつれ音が良くなってるような気もします(慣れ?)
で、見られる状態であまりたくさん書いてもしょうがないような気にもなるのですが、期間限定ですので、書けるうちに書いておかないとね。


この日はZAZEN BOYSと対バン。先攻のザゼンは、いつも通りビシッと決まってて格好良かったです。何だろうねもう、あの呼吸の妙。自由なのにビシッとぴっちりと合ってるんだよね。右側の方の階段上から見てたので、ステージ半分見切れてたんだけど、カシオマンもマラカスやってるときとかに見えた。向井氏はいつも通りビール飲みながら。新曲2曲くらい。「ZAZEN BOYS、レコーディングを、そろそろしようかなーと思っている」そうです。お客さんから「早くー!」「それ去年も言ってた!」とつっこまれてた(笑)。そんなに追ってる訳じゃなく、対バンやフェスでたまに見る程度なので、コンスタントにやってると思ってたけど、音源は出してなかったのですねそういえば。

ちょうど一時間くらいのステージかな。知名度ザゼンの方があるし、お客さんもザゼン目当ての人も多かったはず。抜群の安定感のライブの後、さてte’はどうくるかな、と思いながらフロアに下りました。けっこう入れ替わってたと思う。もちろんte'や残響グッズ装備のファンも多く。でも、後ろから聞こえた会話は、どんなバンドだろうね?とかそもそもバンド名何?(te’ってわかりにくいもんねw)みたいなのもあったりして。そのザゼンファンらしい二人は「でも激しそうだし、ノレる感じだったら前いっちゃう?」とか言ってて、私はそこまで(客席が)激しいかなーどうかなー?と思ってたんだけど、始まったら!けっこう激しかったよ!
いつものSEで登場、そしてリリースタイトルのトップ曲、「音の中の痙攣的な美は〜」のイントロが流れ出し、静かに入っていくドラムからスタート。緊張感、そして一気に激しく。そうだ、クアトロは照明がきれいなんだよなと思いながら見ていた記憶。そしたら2曲目でいきなりストロボたかれて、めっちゃ格好良かった!でもってもういきなり客席もボルテージ上がりまくって、3曲目で既にけっこう激しいモッシュに!弾きあってた(笑)自分はそれに巻き込まれないすぐ後ろくらいで好きに踊ってました。
MC挟んで、中盤は少し落ち着いたセクションかな。トオルさんはこの間間近で拝んだので、今日はヒロさん側、と思って上手にいたんだけど、遠くてもやっぱりドラムの迫力すごい。隙間から見えるトオルさんが武士。松田さんのベースも、手元までは見えなかったんだけど、やっぱすごいかっこいいよね。4曲目のベースとかすごいいいね(と改めて聴きながら)。te’のリズム隊やっぱすごいわ。ヒロさん、近かったけど前じゃないので手元はたまにしか見えなかったけど、見えると嬉しいですね。あと激しく狂おしく弾いてるときの表情も。社長がやっぱり奥なので一番見えにくい。でもときどき弾いてるときでも笑顔が見えて、それが不敵な感じがして素敵です。
MCでグッズ紹介、松田さんデザインのTシャツを社長が着ていて、ヒロさんに「横に広がってる」とかいじられる(笑)。あと、次回公演の決定を、カンペ読み上げでお知らせ。ヒロさんたどたどしいwそしてイベントタイトルがまたいつにもまして長くないですかw6月30日だそうです。
MC前中盤5曲目に新譜の2曲目『反復』、ライブでは初めて聴いたのかな、好きな曲で楽しみにしてた。今度の新譜はte’として新しい感じがする、と試聴会で聴いたときに思っていたし。もう一つの「俯瞰も凝視も〜」は本編最後にきたんでしたね。ちょうど最初、真ん中、最後に新曲3曲を配したセットだったんですね。
後半戦では『嘘』からの『参弐零〜』でまたすごい盛り上がって。ヒロさん途中でギター置いて、ダイブ!その場では見えなかったんだけど、Ust見るとしてたんですねー。戻ってきて絶叫してるところは見たよ。
アンコール。出てきたら今度はヒロさんもTシャツを着てきていて、「Mはきつかったので、Lにしてもらってぴったり。でも河野くんも同じLなんですけど…」ってまたいじる。河野さん「お前がL着ると俺の立場がないじゃないか」「でも、俺の器はLだけど」名言出ました!(笑)あとヒロさんの「パソコンの前のみんな、次は会場に来い!」っていうのも良かったね。そして外国人にも呼びかけようとして「カモンジャパン!」しか出てこないとかw客席にもほんとにけっこう外人さんいましたよ、ザゼンでもノリノリだったし。
それから珍しくトオルさんもMC振られて前へ出てマイク持って。なんと流血していたと!?指を切っていたようです。「いつの間にかドラムセットが血の海になってて…、けど大丈夫です」って。社長が「一曲目から血流すのやめようよ。君は何といつも戦っているの」って言っていたのが可笑しかった。で、また外人にって「He is マッスル!ベリーマッスル!」「ミラクルマッスル!」(爆笑)
アンコールでは「愛も信仰も〜」と「人間は自由なものとして生まれ〜」、ラストに「言葉を用いて奏でる者は〜」。これまたUstでもリズム隊めっちゃいいなー。最後の「1,2,3!」も二回とも揃いが良かった。熱かった!
ライブ終わってからUst見てた人のコメントなどツイッターのタグで少し遡ってみたんだけど、まぁアンコールぐらいまでだけど、そこで「会場の八割が悟りを開きかけている」って書かれてたんだけど、どういうことなの、なにそれこわいwと中にいたほうとしては思いました(笑)まぁ、なんかある種トランスはしてたかもしれないけどw
ともかく、熱くて楽しかったです!是非、Ust見られる方は、見られるうちに見てみてください。カメラワークもすごくいいって、評判でしたね。そして、次は会場へ!

■2012/6/30(sat) 下北沢GARDEN

【イベント名】
『理性は秩序を紡ぐが、混沌はこれを誘惑する。涅槃原則の衝動が理性を越境し、集合的無意識を惹起する時、秩序は分断から解放され全一となる。恍惚の源泉は混沌に有り、万物は混沌に帰する。』
【出演者】
w/and more
【時間】
OPEN/START : 17:00/18:00
【料金】
adv.2,800yen door.3,300yen
※ ドリンク代別途必要
【Info】
[チケット一般発売日]
5/19(Sat)
●チケットぴあ(Pコード:160-082)
●ローソン(Lコード:76638)
●e+ http://eplus.jp
【問い合わせ】
ディスクガレージ:050-5533-0888

せっかく確認できたので、セットリストもちゃんと書いておいてみる。

  1. 音の中の『痙攣的』な美は、観念を超え肉体に訪れる野生の戦慄。
  • 如何に強大な精神や力といえども知性なくしては『無』に等しい。
  • 天涯万里、必然を起こすは人に在り、偶然を成すは『天』に在り。
  • 大胆は無知と卑劣の子であって、他の資格よりはるかに『劣』る。
  • 『反復』は時間観を撹拌し、思惟の歩をゆるめ涅槃の郷愁を誘う。
  • いつも好転する未来を望み、しかし時節の変化は『恐』れている。
  • 思想とは我々の選ぶものを見せず、我々の好むものを『見』せる。
  • 夢とは現実という平凡なものに付ける美しさに似た『嘘』の俗称。
  • 『参弐零参壱壱壱弐伍壱九参壱伍九伍弐壱七伍伍伍四壱四壱六四』
  • 俯瞰も仰視も果ては茫洋な空に対峙す、その偉観こそ真の『現実』
  • (en)愛も信仰も同じ様に日々のささやかな勤行でのみ『維持』される。
  • (en)人間は自由なものとして生まれ、至る所で『鎖』に繋がれてゆく。
  • (en)言葉を用いて奏でる者は才能に在らず、ただの記憶に『過』ぎぬ。

ところでこのイベント名『波間に揺らぐ世界が、観測者の現れによってひとつの像を 結ぶように、音楽は発信者の理念と、感受する聴衆の両者が交感してこそ、初めて美が具現化する。』、要するに、ライブ来いや!ってことだよね(笑)