chocolate melts with music

行ったライブメモ

MUSIC TODAY LAFORET

昼公演/CONCERT

蓮沼執太フィル
phew x 高橋悠治

開場:14:30 開演:15:00

Phewさんを見に、ラフォーレの昼公演へ。ラフォーレミュージアムから初めて。真ん中にステージが作られていて、四方から見られるのだけど、一応メインになるのは窓側じゃない2辺という感じ。窓は板のような仕切りで締め切ることもできるようでしたが、今日は開いていて、外の光が入っていました。

まず、Phew×高橋悠治。ピアノと歌のみ。初めて見たのですが、Phewさんの他のどのユニットとも違う独特の世界でした。Phewさんの独特の深みのある声と、静かにこぼれるようなピアノの和音。歌らしい歌も何曲かあったけど、他はもうほとんどポエトリーリーディング的な…というのともまた違うかなぁ、聞き取れないくらいの囁きだったり、すごく集中しないと言葉の全体がわからないような感じだったり。でも最後は蘇州夜曲で、これまた意外。Phewさんボーカルで聴こうとは。Phewさんが歌うとまた前衛的…というか、Phewさんの歌はまったく正しい蘇州夜曲そのものなんだけど、ピアノがいわゆる伴奏ではないのがなんとなく前衛的な雰囲気を出していたように感じました。高橋さん自体が初めてだったのですが、なんでか、芸術系の短編アニメーションなんかの背景に流れるような音楽のイメージを持ったんですよね。Phewさんのボーカルと合わせて、そういう、なにか絵のような物語のような、でもはっきりとは掴ませてもらえないイメージを抱いたのかもしれない。とても静かで、緊張感のあるステージでした。
あと、Phewさんのモノトーンのワンピースが素敵だったな。

蓮沼執太フィル|Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra

蓮沼執太 (Conduct)
石塚周太 (Guitar / Bass)
イトケン (Drums / Glocken / Ukulele)
大谷能生 (Saxophone)
葛西敏彦 (PA)
木下美紗都 (Vocal)
斉藤亮輔 (Guitar / Tambourine)
Jimanica (Drums)
千葉広樹 (Violin / Bass)
手島絵里子 (Viola)
K-TA (Marimba)
三浦千明 (Flugelhorn / Glocken / Trumpet / Cornet)

打って変わって、大所帯で賑やかになるステージ。主宰の蓮沼さんはピアノ(とキーボードの曲も)。マリンバ、ツインドラム、弦、ベース、ギター、金管、グロッケン、とステージをぐるり。ボーカルも。位置的に全体が見づらかったのがちょっと残念だったけど、しなやかで、楽しく、気持ちの良い音楽でした。すごく踊ってるお客さんもいたなー。子供も楽しそうだったり。こっちのほうが時間が短く感じたかもしれない(主催側なのに)。アンサンブルのなかでけっこういろんな試みが行われている感じで面白かったです。