chocolate melts with music

行ったライブメモ

セッティング、まずオレンジ色のラグマットが敷かれ、その上にバスドラ一つとアンプ、エフェクター類が、マークのついた所定の位置に並べられ。ひときわ目を引いたのが椅子。バーカウンターに並ぶような高さ、渋い銀色で、低めの背もたれと足かけるバーも付いてる、レトロというかアンティーク風というか、どこから持ってきたんだろっていうようなデザイン。全部でソロ用ワンセットなんだろうなぁ。その椅子に腰掛けてギターを弾きながら、ドラムのペダル踏んで、エフェクターもいじって、というソロ。
アラバキシアターブルックを初めて見て、タイジさんのソロはこれが初めて。フェスでは後ろのほうにいたから、いきなりすごい近くなった(笑)
一曲目の間奏で「はじめまして〜今日はこんな、ゆるい感じでいくんでよろしく〜」みたいな感じで歌うように語り掛けてました。そのあとも合間合間にいろんな話をしながら。「ギターが弾けて歌も歌える面白いおっちゃんみたいな感じで見といて」とかも言ってたような。
ミチロウさんとは、この9月?に九州のほうであったイベントで初めて会ってお話して、それが縁でここまできたとのこと。ミチロウさんについて、「ほんとにいい人、というか、やさしいというか、不道徳者に見える道徳者」ということを言っていて、「やっぱりここまでちゃんとやってこれる人っていうのはそういう人なんやな」「世の中には道徳者に見える不道徳者がいっぱいおるけど」とかっていう話をしていたのが印象的。あともけっこう「3.11後」という話をしていて、まぁ3.11に影響を受けていないアーティストはいないという話もありますけど、この人はわりと正面からそれを言うほうの人なんだなと思いました。日常生活の中だと、頭の片隅にはあっても、普通の人はあまり正面からその話をすること少なくなってるよなと思って、こういうふうに言い続けてくれるアーティストがいるって大事なことだよな、とか思ったり。
歌もそういうのが多かった。今度新しく始めたユニットのアルバムタイトル曲が「ロックスターウォーズ」というのだけど、それについても「俺には3.11後の世界がスターウォーズにしか見えてないわけよ」「不道徳者に見える道徳者と、道徳者に見える不道徳者の戦いや」とか言ってた。他に替え歌もやってた。
あといろいろMC話もあったけど、中で斉藤和義さんの話が面白かったなぁ。なんかシアターブルックウエノコウジさんから聞いた話として、和義さんと他何人かで下北沢で飲んでて、その会計となったときに和義さんがみんなを制して「いいからいいから。俺、こないだSMAPに曲書いたからさ」と言っておごってくれたとか。「そういう金の使い方をしてほしいよね、ウォール街でデモしてるやつらが言いたいのもそういうことでしょ」とか。あと、3.11直後に下北でイベントをやったんだけど、そこに和義さんが来て「ずっとウソだったんだぜ」を歌って、そしたら向こうの事務所は大きいからいろいろ大変で、うちのスタッフが怒られた、和義さんが勝手に来たのに、とかって話も。
そんな感じで、雰囲気はゆるく話は面白かったけど、でもしっかり真剣なこと言ってて、面白かったです。もちろん歌も、言葉がちゃんと届く歌と、一人で音を自在に重ねたりさすがだなっていうギターとで、聴き応え見応え十分でした。最後はアラバキでも聴いた「ありったけの愛」で。

ROCK STAR WARS

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