chocolate melts with music

行ったライブメモ

第二回東名阪単独公演「孔雀婦人」〜紅色踊り子編〜

ワンマン初体験ドキドキ。キネマ倶楽部はかなーり久しぶりです。昭和の薫り。


紅色踊り子編のドレスコード「紅色」ということで、会場前から赤い服の人が目立つ。男女とも。ワンピやチャイナの女子がさらに華やか。一応私も上を赤くして行きました。女子比率高めなのね。
メンバーが出てきて演奏が始まり、左手の階段の上のサブステージからボーカルのアヴちゃんが登場。そこからもうほんとに似合ってる。世界観と会場の雰囲気。「女王蜂はキャバレーが似合いそうと言われてきたけど、今日ここでできて本当に嬉しい」と言ってましたね。衣装替えが何回もあって、アヴちゃんだけじゃなくて他のメンバーも着替えてた。で、その衣装も手作りとも言ってたよね。「毎日夜なべです」と。独自の世界観、細部にまですべてこだわっているのですね。
MCで「おしゃれな服は耐久性が低いから、私もそうだけど、みんな気遣って、踊り狂ってね」という気遣いとか、一曲ごとに言う「ありがとう」が印象的でした。関西イントネーションもあって、ミドリの後藤さんを少し思い起こしたり。熱く激しいステージだけど、お客さんへの気遣いがきちんとあるところ、共通するものがあるかと。
ステージはやはりすごい迫力で、突き動かされるようなものがあって。その中で、アヴちゃんがものすごく綺麗に見える瞬間が、度々あった。怖い瞬間もあるんだけど。「告げ口」とか、CD聴いてても怖いのに、生で見たらほんとに怖い。でも、横顔とか、すごく綺麗だなって思うときもたくさんあった。性別はもう完全に超越してるよなー。なんかそういうの関係ない美しさ。
ドラムのルリちゃんが熱唱した「フランス人形の呪い」も凄かった。叩く迫力も、歌う迫力も。
演奏にしろ、歌い方にしろ、放出されるエネルギー量がすごくて、それは確実に若さからくるのだと思うのだけど、でも同時に、すでに貫禄のようなものを感じて、全然新人バンドって感じがしなかった。まっすぐにぶつかってくるエネルギーは確かに若いんだけどね。アヴちゃんなんか全然年下って感じじゃない…オネエ言葉のせいもあるかもしれないけど…年齢も超越してるのかもしれない。
とにかく、圧倒されつつ堪能しました。良かった。楽しかったし、すごかった。実際の時間はそんなに長くなかったのに、すごくたっぷり聴けた感で、充実感がありました。アンコールもいっぱいだったし。
しかし音がすごく大きかったみたいです。ライブ中はそんなに感じなかったのだけど、終わってみたら、特に右耳がスピーカーに近かったのでやられてぼわーんってなってて、それも一晩寝て翌日も一日ぼわーんでした。ぼわーん。こんなになったのは久しぶり、と言うより初めてだったかもしれないよ…
アンコールで発表のあった全国ツアー、終演後に先行販売があって、並んで買ってしまいました。3月のBLITZ。また大きいハコでどうなるのかも楽しみですね。
女王蜂、東京ワンマンで映像作品&初の全国ツアーを発表 - 音楽ナタリー