chocolate melts with music

行ったライブメモ

氣志團ファン=KISSES

氣志團はちゃんと見たの初めて(フェスでちょっと見たことがあったかもしれない、くらい)。「今日初めての人ともこのライブで必ず両思いになる」って言われたけど、少なくとも翔さんはちょっと好きになったと思う。なんかいろいろ想いが溢れてた。筋少への、オーケンへの、リスペクト、愛が。
バンドが出てくる前にコントコーナーがあって(定番らしいです)。筋少の前にもあって。今日のライブにきた三人のKISSES(キッシーズ、氣志團ファンのことをこう呼ぶらしい)のうち一人が既に筋少に心変わりしているという設定で、橘高さん人形が出てきたり。そして筋少のライブが終わってから氣志團の前には、あとの二人も筋少良かった!と言っていて、一人が橘高コスプレになっていて、さらに「おまえらロックの話をしろよ!」とか筋少の定番小ネタも出てくるという、筋少ファンへのサービスっぷり。若干、氣志團側の自虐がきついようなのが気になったけど、面白かった。各ゲストごとに同じようなネタでやってるんだろうけど、氣志團及び筋少ファンの方のツイートによれば「こんなに相手方のバンドの細かいネタを織り交ぜてくることは他にはなかった」とか。そこからもう、よく知ってるなー、好きなんだなーというのが伝わってくるわけです。
そして出てきた氣志團メンバー、最初のMCで綾小路翔さんが「おまえらメガネ曇ってんじゃねーのか!?」(爆笑)すごいなー、今さっきのネタを拾ってくるって!
翔さんは、本当に感極まってるというか、いろいろテンパってたり、熱く語ってたり。オーケンのANNラジオ聴いて「変なこと言ってるお兄さん」に出会って人生45°がくらい変わった、とか。本当にその感慨、筋少に対する敬愛がひしひしと伝わってきた。「まさかこの2011年に筋肉少女帯が現役でやっているなんて…」って言ってたけど、ほんとになー、すごいことだよ…
そしてその流れで、翔さんが「10年やってるのに歌全然うまくならない」って言ったとき、“大丈夫、オーケンも最近になって聞いた人から意外とうまいとかうまくなったとか言われてるから!”とか思っちゃったんだけど(何様)、そのMCの後の歌が良かったなぁって。うまい下手じゃなくて、心に響くかどうかだよね。
さて、氣志團のライブの方ですが、なかなか楽しかったです。踊りとかパフォーマンスとか。なんか、翔さんと早乙女さんが肩車されて特大長ラン着て身長2mくらいになって出てくる曲があって、あとでオーケンが「今度俺も身長2mになるのやってみるよー」とか言ってた。
あと翔さんのMC面白かったです。「初めての人、怖くないから手を挙げてごらん」というので挙げたら、「周りのみんな、顔を覚えて、次回から迎えに行ってあげて。チケットは着払いで郵送するから。え、怖い?そう、怖いよ〜」と優しげな声のままで言われたり。「暑いのにこんな長ランきておかしいやつだと思うだろ?でもそれを言うならオーケンさんも同じようなもんだぜ?今日はおかしいやつらの集まりだ!オーケン兄貴が言ってたように、一体感持っていこうじゃないか!」とか。あとファンの子たちに「かわいいー!」って言われて(言わせて)から「いや、それじゃ世間からは頭おかしいと思われちゃうから、いろんな価値観があるけど私的にはかわいいって言わないと。昔のナゴムギャルの人たちも、世間からはそんな風に見られてたんだよ」(みたいなニュアンス)とか。なんか、いろんな配慮が細かくされて全方面で楽しめるように作られてる感じで、エンターテイナーだなぁ、と思いました。
ナゴムギャルの生き残り」も何回か出てきた筋少ネタでしたね。それと振り付けの中にダメジャンプを取り入れてる曲があったり!もちろん特別仕様ですよね。楽しかった!…一緒にジャンプはできなかったんだけど。周りでは二回目のダメジャンプするKISSESさんたちも。振り付けは基本的にみんな踊ってたなー。
で、ワンナイトカーニバルで、♪恋してるのさ〜のところを合唱させるために、翔さんがいったん止めて、「一体感ってこれだけ言ってるのに、まだうつむいてる人がいて悲しい」と語り始める。「歌ってくれないなら、君たちが大好きな橘高さんの家のポストに、ものすごく弱った鳩を2羽入れる。橘高さんはきっとその2羽の鳩を家の中に連れて行って手を尽くすだろう、でも、ものすごく弱っているんだ、もしかしたら死んでしまうかもしれない。優しい人だから、橘高さんはとても悲しみ傷つくだろう、自分を責めてしまうかもしれない。そうして次のライブではギターソロで信じられないようなミスをしてしまうかもしれない、そのまま音楽をやめてしまうかもしれない。それでもいいのか?やると言ったら俺はやるぜ」って(笑)これも定番らしいんですが、橘高さんなんですね。「内田さんだと、ポストを開けてみて、すぐ閉めて、見なかったことにしてしまうかもしれないから、やっぱり橘高さんだ」とかひどいことも言ってた(笑)。それから歌詞指導があって、「歌ってくれるよね?」ってことで、合唱から再開。ここだけ歌ったよー。正直歌詞知らなかったので。でも楽しかったなー、笑った。
そして、ラストになんと「オンリー・ユー」!オーケンもカバーしてるあれです。帰りAXの外歩いてたら、「最後のオンリーユーはオーケンの曲なんだよ」「そうなんだー」という会話が聞こえて、オリジナルはばちかぶりだよ!と言いたかった。台詞のところ、女性の声がオーケンのバージョンと違うよなぁと思って帰ってから確認したらばちかぶりバージョンだったんだよ。オンリー!で止めるところで変顔してほしい(笑)とか思っちゃったのは、そういうアレンジがばちかぶりに近かったからじゃないかと。まぁあれはトモロヲさんでこそなんですけど。それはさておき、アンコールで出てきたオーケンもびっくりしてました、サプライズだったみたいで。「マイウェイやると聞いてたのに」って。ほんとに、筋少ナゴム愛に溢れるまさかの選曲でした。