chocolate melts with music

行ったライブメモ

新年初純ちゃんでございます。南青山MANDALAにて。
今日は18:30開場と、これまでより少し遅かったのですが、いつもどおりで早めに行ったら、待ってる間にリハ後の純ちゃんが出てきましたよっと。当日券も出てたということで、ライブが定期化してきたから少し人減ったのかなぁ。ソロ名義のほうが人来るだろうし。
10分押し程度で始まる。セットはこんな感じ。最初は福原さんと二人で、オーロラBから中原さんと矢壁さんが加わるバンド編成、10分ほどの休憩を挟む一部二部構成。待ちの間はTogawa Legendの3枚目レア盤がかかってましたね。休憩は神聖ムウ帝国からラジャマハラジャまでくらいだった(笑)。

  1. 怒涛の恋愛
  • ある晴れた日に
  • 極東慰安唱歌
  • クレオパトラ
  • 岩を掘る日々
  • いじめ
  • 蛹化の女
  • オーロラB
  • 無題
  • おしまい町駅ホーム
  • 12階の一番奥
  • 金星
  • Because the night
    (休憩)
  • 君の代
  • Joe le Taxi
  • Casablanca Moon
  • 吹けば飛ぶよな男だが
  • ミステリー
  • 森と森の間
  • 恋のコリーダ
  • 肉屋のように
  • フリートーキング
  • (enc)パンク蛹化の女

今日のニュースは何と言ってもファルセットの復活解禁!「体調やブランクで出せなくなってしまい、下手なファルセットなら地声でと封印してきたが、そうしているといつまでもブランクが続くので、下手なファルセットでも出していくことにしました」とのことで、まだ本調子ではないものの、「トルエンズでいつも登場の時に歌っていた」オーロラBで、何年ぶり?2年?ぶりの解禁でした。ご自分でも言っていたとおり、まだビブラートが十分でなかったり、途中で地声に戻ったりしていたのですが、でもそれがむしろ曲の気持ちに合って、迫力を増すことになっていて良かったです。声自体はきれいに澄んで力強くて、ああ帰ってきた!と思えました。惜しみない拍手が起こっていましたね。曲自体も久しぶりに聴けたわけで、良かったな〜。
他にBecause the Nightも久しぶりだったかしら。嬉しかった。迫力のある歌い方で好きなのです。一部の最後だったのだけど、その前の平沢カバー金星が終わったところで純ちゃん勘違いして戻ろうとしちゃって、福原さん始めメンバーに止められ…「この前と同じセットだと思った」「もう戻る気になっちゃったよー」と言って気持ちを入れ直してました。金星も良かったな。前回のライブでカバーされた後、平沢進オリジナルも聴いたのですが、原曲を覚えてからまた純ちゃんバージョンで聴くとまた新鮮な感覚があって良いです。
前半では、このユニットのオリジナル曲、岩を掘る日々も良かったです。なんだか夕日の情景が目に見えるようだった。後のMCで実はこれ録音していたとの話。次回は3月にLOFTでソロ名義をやるということで、それがちょっと早いバースデーライブになるので、お客さんへプレゼントとして限定CDを出そうと思っているとか!で、この岩を掘る日々と、もう一曲収録する予定とか。さらに何でこれがレアになるかというと、この歌の歌詞を変えようと思っていて、今の歌詞で音源になるのはこれだけだろうと。「この歌詞は、今の体型や怪我のこととかがあって書いた個人的なものであまり共感してもらえないと思うので、もっと物語性のある詞にしようかと。まりちゃん、もっと良くするから!」という話でした。今の歌詞もこれはこれでちゃんと見ておきたいので、こりゃゲットしなくちゃですね。それから、曲歌う前のMCでこれを言いかけて伏せたのだけど、それは「録音しているって言っちゃうと、大きな声を出して後でCDやDVDになったときに『これ、俺の声』とかいうお客さんが、昔はたくさんいたので〜」なんて話も(笑)。まぁ確かに普段は声をかけるお客さんは多めかもしれませんが。
他に告知系MCでは、福原さんとのユニットでは次は5月に(たぶんまたMANDALAで)やるということで、2カ月に一本、ソロとユニットを交互に、というライブのペースは今年も続くようです。あと、2月26日に横浜で映像系のイベント?があって、そこで純ちゃんのPVが上映されるとか。それでそこにデニスと二人でちょっと出演するとか。詳細は別に書きます。
それから肉屋のようにTシャツが好評なので、同じデザイナーさんとのコラボ第二弾として「諦念プシガンガ」Tシャツを企画中とか!今回は柄は同じでベースが白地と黒地の二種、オレンジとカーキのプリント、「我一塊の肉塊なり」という哲学的な絶望感を表すデザインで、「諦念」の文字がプリントされているとか…。わりと具体的な説明でしたが、どんなんだか想像がつきません(笑)。背中には、去年から今年にかけてが純ちゃんの30周年ということで、30th Anniversaryの文字が入るそうです。まだちょっと先、3月くらいかな?とのこと。「今は寒いからTシャツはあまり売れない」「(中原さんに)出来たら、中ちゃん、またいつかみたいにモデル役をやってね」(笑)
あとは、無題を歌った後に、「この歌詞の中の“なくように”というのは、戸川純ユニットの歌詞カードでは鳥が鳴くの鳴くにされてしまったけど、本当は犬吠埼みたいな吠の字で“なく”と読ませたかった。近いうちに詩集も出したいのでそこで訂正します」という話や、「なんかドキュメンタリーを撮りたいという話を持ちかけられたけど、今の体型で映像は残したくないのでやらないが、もしかしたらいつかあるかもしれない」という話など、具体性はさておき、前向きにやりたいという話が多かったのも良い傾向が続いてます(って何様だ私)。

本日の衣装。白とゴールドがベースのゴージャスな!イメージは「Luxスーパーリッチ」と発注したら「お金が余って仕方ないのよ〜みたいな感じになった」(笑)。ゴールドのサテンのようなドレス(袖なし)の上に、白いファーにゴールドのリボンがたくさん付いたジャケット。合わせの長い紐の先にファーのぽんぽんもついてて、かわいかったー。けど暑そう。しきりに汗を拭いて、暑いと言ってもいましたが、「これを脱いで肩や二の腕を晒すのは今はできない」と最後まで着てました。帽子も白に豹柄とコサージュがあしらわれて、最初の登場の時は白のサングラス、ハンドバッグもゴールドでしたね。*1

ラジャマハラジャの鳴る中再登場した第二部では、またちょっとファルセットを使う君の代から。それからムードを変えてタクシージョー。モードチェンジのためにちょっとMCを待ってもらってから、イントロ始まったんだけど、純ちゃんうまく入れず一回止める。「縄跳びのこういうの(と腕を回す)に入りそびれた、みたいな」っていうのがすごくわかりやすい喩えでした(笑)。他にもちょいちょい間違いはあって、そのたびに「間違えてすみません」って言ってたけど、まぁまぁ、よくあることです。
カサブランカムーンも、ファルセットっぽい曲で、久しぶりのはず。力強く歌ってた、けど終わったら「疲れた!」って。タンゴは疲れる?
その後はまたガラッと変わって吹けば飛ぶよな、それからだいぶお馴染になってきた福原さんの曲2曲。「2曲続けてやると、まりちゃんの世界観がよく伝わりますね」
終盤は勢いと凄みのある曲続きで、恋のコリーダ、肉屋のように、カッコ良かったー。肉屋のピアノアレンジも結構好きです。
本編ラスト、「今日のお客さんは…、いやいつもは下品だというわけじゃ決してないけど、今日は特に上品なお客さんで、こういうのは求められてない気がするけど…、でも求められてなくてもやるのがこの曲にはいいのかもしれない」というようなMCで、マイクスタンドを立て、椅子から立ち上がってのフリートーキング。動き、踊りながら。そしてアンコールでもまた「お客さんがホントに…、今日は求められてない気がするけど、勝手にやります」とパンク蛹化の女。確かに、お客さん上品というか、おとなしかったというか、いつものように声がかかったりしてなかったんですが…、「録音してる」とかの話をしたから?それともこのユニットだとおとなしめって周知されたのかな…。でも求めてなくないよ!座っててもノリノリで聴きました。純ちゃんが動き回って、横のお客さんのほうにも向いて歌って、中原さんに半分だきつくみたいによりかかってて中原さんがすごく弾きにくそうにしてたり、するのも楽しかったです。やっぱりこれがないと終わらないですよ!


今回はチケットをハコ買いしたら発売2日目だったけど結構早い番号で、最近のここでのライブで初めて前の椅子に座れました。純ちゃんの全身、表情までよく見えて良かった。堪能。
去年から続く2カ月に一回ペースのライブ、ゆっくりとでも着実に前進していく純ちゃんの姿勢と意気込みを見れて、こっちまで元気が出ます。今年もこのペースで、どんどん行くっていうのを見せてもらえました。このまましっかり完全復活して、やりたいあれもこれもどんどんできますように!応援しています。

*1:ところで最近の衣装は、デザインとしては毎回すごくかわいくて大好きなのですが、体型的なところを隠そうとしすぎて却って全体的に大きく見えてしまう、ようなことになってる気が、しなくもない…。今回、手とか顔のラインとかすっきりしてきてると思ったんだけど、あのファーもかなり厚かったから、とったらもっと細いのでは?とか。締める色で細く見える効果とか入れてみてもいいんじゃなかろうか、とかちょっと思ったり。それともこれはあれか、ある時バッと脱いだらバーン!ジャーン!!みたいな展開を狙っているのか!?(笑)