chocolate melts with music

行ったライブメモ

戸川純(Vo)、 中原信雄(B) 、デニス・ガン(G)、ライオン・メリィ(Key) 、矢壁アツノブ(Dr)、のソロ名義バンド形態。福原まりさんとのユニットと交互で、2か月ごとにライブをやっている、という話でしたが、確かに、5月、7月、9月ときて11月でしたね。
病み上がり、ファルセットは封印、と言いつつも、着実に元気になってきている純ちゃん。ステージ見えにくかったけど、また少し痩せたんじゃないかな。コアリズムでのダイエットは続いているそうです。
二部構成、2時間ほどのたっぷりのライブ。MC少し多めではあったけど、その分(?)元気に立って歌える時間も長くなっていたような(笑)。なんといっても声がすごくよく出ていて、ファルセットはなくても、表情豊かで、七色のうちのファルセット以外五色、六色出てる感じでした。本当に、完全復活に近付いていると思います。体のことは、確かにまだ時間はかかるのかもしれないけど、精神面はしっかり前向きで。でもあせらずに着実に、活動続けていってほしいと思います。
今日はレーダーマンも復活したしね!

とりあえずセットリスト、多分こんな感じ。いぬん堂さんにはまだ出てないのかな?

  1. コンドルが飛んでくる

最初にコンドル!で前のほうが詰まる詰まる。さらに続けて肉屋。ヤプーズを思わせる入り。押されたー。おかげさまで近かったけどほとんど見えない状態に。純ちゃんはまだ腰も悪いので椅子に座ってのライブだから…帽子の上のほうしか見えないとか…。まぁ仕方ないんですが。
最初のMC。DRIVE TOシリーズには初めての参加、ようやく参加できました、と。80のときはまだお客さん側で、次の年にデビューで、2000のときは主催側と合わないところがあり辞退、でも今回はLOFTさんといぬん堂さんということで安心して出演できるとのこと。本当はヤプーズで出たかったけど、病み上がりで…というような。
衣装は、前述のようにあまり見えなかったんですが、赤と黒を基調にしたワンピースと上着と帽子の組み合わせ。「西洋風」というふうに言ってましたが、ちょっと貴婦人のような、でもちょっと魔女っぽい要素もあるような感じでした。かわいかった。帽子にはコサージュやレースの飾り、上着の広くなったそで口にもぎざぎざに白いレースがついてたり。
で、その衣装をいつも作ってくれている人(男性)のブランドに「オフィーリア」ってつくんだけど、それはギルガメッシュから取ったんだと言われたという話。確かに歌詞に出てくるんですね。それで、この曲は「男性を好きな男性」に好かれやすいらしいとか…「男性を好きな男性は、こういうドロドロした恋愛が多いのかしら」みたいなことを言って、ギルガメッシュに。
この後も大体、曲の合間ごとにちょっとその曲関するエピソード的なこととか解説的なこととかのMCが入りました。後で言ってたけど、病み上がりだし休みながら、ということだったみたいです。面白い話も多かった。話のペースはいつもどおり…まぁちょっとときどき長くなったりしながら。隣に立ってるギターのデニスが、体格いいからよく見えたんですが(笑)、ときどきちょっとまだ?的な顔をしてたり、でもちょっと絡んだりもしてましたね。
その後はFool Girlと夜が明けて。この辺りで、近くのお客さんで気分悪くなった方がいらして、ちょっと周辺がざわざわしたりして、あまりステージに集中できず、MCも聞けなかったかも。人口密度がかなりすごかったので、そういうことも起こるよね…。それでその方が後ろのほうへ下がってから、また後ろのお客さんが前に押してきて位置が変わって。そこで夜が明けてに入った感じだったんですが、このとき近くにきた方がこの曲ですっごい盛り上がってて、結構歌ってたんでそれはちょっと勘弁と思ったんですけど、なんかぴょんぴょん跳ねたりしてて、そういう曲じゃなくね?とか思いつつ(笑)。よっぽど好きだったんだろうな〜。このままずっと歌われたらかなわんと思ったけど、この曲だけだったんで良かった。
さてステージに意識を戻して、私の中の他人は、同じ女性の二つの人格にジェーン・ホワイトとジェーン・ブラックという仮名をつけて書かれた心理学者のレポート?がモデルになったという話。赤い戦車は、今日の衣装の色がテーマになった「固い意志の歌」。こうやって並べてみるとダイヤルYの曲が多いですね。ロリータ108号の前には、今度ロリータ18号さんのイベントに出るということで、ロリータ18号さんはこの曲から名前を取ったけど間違えて108が18になっちゃったという話とか(これは前にマサヨさんからも聞いてますね)。そして終わった後には、この歌詞の中の「My daddy made me tragic lady, cyborg 108 mechanic baby, so lonely lonely girl stoic lorita」のso lonely lonelyはPoliceからとったという話が(笑)。誰かに指摘されると思ってたけどずっと言われず、今初めて言ったって。PoliceのSo lonelyは、とにかく寂しい寂しいって歌ってる、いい曲ですよ〜とか言ってました。
それから、前回福原まりさんとのユニットでのライブでカバーをして評判が良かったということで、平沢進の金星を。「時空の水」というアルバム名も出してましたね。その中の仕事場はタブーという曲にコーラス参加して…と言ったら歓声が上がって、「いやでも、それをやるわけじゃないですよ、無理ですよ、あれは本当に平沢さんじゃないと…」というような一幕も。この日幕間(のJONさんがやってない時間)には結構純ちゃんの曲がかかってて、それも他でもフィーチャーされたとかのレア曲系で、たぶんこの仕事場はタブーもかかってた気がする。あと夢遥かエスパニアとか、テクノキャバレーのテーマとか、私トラック持ってないしもしかして初めて認識して聴いたかもっていうのもあったり。これまとめたものが出てるわけじゃないよね?いぬん堂さんの計らいなんだろうな〜。
そして一部の最後は踊れない。最初に立ってやるかどうか迷ってたら、デニスが「次の曲の曲名みたい」とかなんとか言って「曲名そのままになっちゃうね」みたいな話が。座ってたら踊れないもんね。ということで立ち上がって動きながらの踊れない、元気にやってました。

そして15分ほどの休憩を挟み、第二部。休憩の間も詰まってきたお客さんがあまり引かなくて…まぁそれでも15分の間に少しは空間ができたのかな。二部に入ってからのほうが少し見やすかったです。

スクリーンが上がると既にメンバー全員スタンバイしており、そのまま始まる、ラジオのように。これがね、バンド演奏がすごく良かった。大人の雰囲気で。その後シアー・ラヴァーズに続いたこの二部開幕流れが、個人的にはこの日のセットの中で一番好きでしたね。かっこよかった。
その後には、プシガンガ。いろんな人にカバーしてもらった、女の人だと唯一Phewさんがカバーしてくれたけど、男の人に好かれるみたい、とか。デニスが一回ギターで弾き語りしてくれたよね、という話を振ったら、「難しかった」とか「歌詞が全然覚えられなかった」なんて言ってました。
そしてその次の曲も男好きのする曲らしい…「タイトルがいいのかな?ラブソングじゃないのがいいのかな?っていっても、女の人がみんなラブソングばっかり好きってことじゃないけど」ということで、吹けば飛ぶよな男だがトルエンズでは久土さんが歌ってた曲並びで、もう一曲はバージン・ブルースと。「男の人が歌うとカッコいいね。もともと野坂だしね。でも自分でも歌います」なんて。久土さんの男臭いのもいいですが、やっぱり純ちゃんのもいいのです。トルエンズの話も、普通に過去形でするようになってたけど、もう見れることはないのかな…。
「この辺から激しめのが続いて終わるんだけど…あ、でも結構続くんですよ、大丈夫かな…」なんていう場面もありましたが、MCで休憩を入れつつ、しっかりやってました。このセットはあれですね、前回このメンバーでのライブのセット見たら、先に激しめのを少しやって「このまま終わっちゃいそうな雰囲気」とかなんとか失敗したって言ってたやつを直した並びだったんですね。でもこの二部のセット、すごく良かったです(二回目)。
そして次は玉姫様。デビューシングルで、何かいろいろ思いがあって、以前は「これはやりたくない」ということが多かったのだけど、最近はそういうことはあまり言わずに、やりたいと思ったらやることにしていると。MANDALAでもありましたね。「昔はのたうちまわってやったりしてたけど、あんなんはやらないですよ!あの頃は…若かった…」ってな話も(笑)。
その後は東口トルエンズのテーマをカバー。前回と同様に、久土さんパートから歌って、最後3番は女優戸川純のテーマ。女優は今全然やれてないけど、復帰を待ってくれている映画もあるという話も!今の体系をフィルムに残したくないので、痩せてからにしたいから、だいぶ先にはなると思うけど、とのことでした。それは楽しみですね!
続けて、今度はヤプーズのテーマをカバー。ヤプーズやりたい、というのも何度か言ってましたよね。完全復活してやりたいことの話がたくさん出てくるようになって、本当に前向きで元気になって、良かったな〜と思うのです。
ここからさらに激しめ続きで、電車でGO!は、たしか立って歌っていたはず。先日のこのイベントでサエキさんのバージョンも聴いていて、両方聴けてうれしい!サエキさんのときはちょっとお客さんが少なめだったりあまり盛り上がってなくてちょっと消化不良だったので、ここでちょっと跳ねてみた。でも意外とそういうノリ少なかった…?ピッピピーって笛も鳴らなくて寂しかった…まぁ、それはヤプーズじゃないとってことですかね。おあずけ。
そしてバーバラ。「この体型で歌っちゃいけないから」と言って、ここはまた座って。でも声は力強くて良かったし、なんだかすごく嬉しかった。盛り上がってた。「いつかまた、バッって脱いで…みたいなセクシー系もやりたい」って言ってました。
あと曲の後に、「ちょっとしんみりする話だけど、全然しんみりしなくていいんだけど」と言い置いて、京子さんとの思い出話も。京子さんが亡くなった後に顔も見たことなかったような親戚の人たちが来て遺品を持って行ってしまったりしてあまり純ちゃんの手元には残らなかったそうなのだけど、でもこのバーバラの中でやってる振り付けの一部(♪八頭身セクサロイド、のあたりとか)は京子さんが「こんなのいいんじゃない?」とか考えてくれたものだそうで、「これは私だけの、大切な京子の遺産です」と。最近時々こんなふうに京子さんの話聞けるけど、聞くたびにいつもふわっとあったかい気持ちになるな〜。
そしてそして、本編最後は、「今日はLOFTさんで、この場所で、みんなも期待してるんじゃないかということで、静かめの曲を一つ外して激しいやつを入れようと」、中原さんの提案だったそうですよ、ということで、なんとなんとレーダーマン!!出たー!これはたぶん、怪我から復帰して初ですよね。ファルセットも封印だし、いろいろきつい曲だろうと思うから…。今日もファルセットはなしだったので、ちょっと欠ける部分もあったのですが、でもでも、歌ってたんだよ!立って動き回って、片足上げたりもしてたらしい。元気だ!なんかすごい、復活!って感じがした。盛り上がって楽しかった。

アンコール、少し待ったけど、無理はしないで、とも思いつつ…でもやっぱりやってほしい、定番パンク蛹化の女!「ワンツースリーフォー!」って始まった瞬間に、ぐわーっとモッシュが!なんかたぶんみんな、それまで盛り上がりつつも抑えていたのが、ここで一気に解放!みたいな感じで。フロアの真ん中くらいまでか、もっとか、けっこう凄いことになってて、後ろからもどんどん来るし、もうけっこう見るどころじゃないくらいになってたんですけど、でも楽しかった!合唱も起こってた。やっぱりLOFTだね。スタンディングのライブは本当に久しぶりなんだなーって改めて。こうなるんだよ、こうじゃなくちゃって。大変だけど、これはこれで、楽しい。ゆっくり見るのもいいけど、たまにこういうのもあると、いいなって思ってしまいます。
またいつか、きっとヤプーズも見たい。やってほしい。信じて。