chocolate melts with music

行ったライブメモ

ミドリ、野音、ワンマン。

予報は雨だったけど、すっかりあがって蒸し暑くなる中の、ミドリ、野音、ワンマン。行ってきました。
指定席だからゆっくり行けばいいかなと思ってたんだけど、日比谷公園内にいたら何やら音が聞こえてきたので入場してみた。DJやってた。全然知らなかったのだけど。メロン記念日の村田めぐみがDJムメ名義で出演ということだったそうで。お客さんはまだそんなに入ってなかった(か、古着屋さんのところには行列してた)のだけど、一部がものすごく盛り上がっていて、なんかそれを眺めるのもちょっと面白かったです。明らかに、ヲタク系のファンと普通のロック系のファンとで分離してる感じになってた(笑)。
ステージは濃いピンクの布で飾られ、音響さんのスペース周りにも金のモールとかピンクの飾りがあり、席のところどころにはお花が飾られていたり。なんだかかわいらしい空間になってました。お店は見に行かなかったけど、ほんとにすごい行列してたなー。
DJの後は、猫ひろし。猫のかぶり物帽子をかぶって登場、客席に降りてきて駆け回って、帽子を取られて(?)ステージに戻り。前説としてネタを10分ほど。初めてちゃんと見たけど、あー、なるほど猫ひろしだねー、としか(笑)。ものすごい勢いにだけは押されたけど。面白いは面白かった、けど長く続くものじゃないのね、と。友達が仕事で遅れて来るので、ゲストで少し始まりが遅くなるのを期待してたのに。ほんとに前説で、「猫ひろし、始まったよー」ってメールしてから10分後に「終わったよー」ってメールしたら、「猫へたれ!のばせ!」って返ってきた(笑)。


そして、18時開演を15分ほど過ぎたことろで、ミドリ登場。ライブ始まったのでした。
カッコ良かった。ライブアクトとしては安定してカッコいいんだなー。
ハジメさんがまたマイク咥えて、そのままコードを首の回りにぐるぐる巻きつけて、絞まるよ!と思うくらいだったんだけど、後でキーボードに戻ってからスタッフさんにぐるぐるほどかれてるのがちょっと面白かったです(笑)
「ミドリとして初めて、席のあるところでライブをするので、緊張しています」と初めに言っていたけど、それは見てるほうも一緒、というか勝手が違うからどうしたもんかみたいなところはあったと思うんですね。それで、中盤でまりこちゃんがステージから降りてきて、一番前の席まで出てきたんだけど、指定席だから一番前に座ってる人が慣れてる人とは限らなくて、たぶんちょっと違ったんだと思う。そしたらまりこちゃんがどんどん、Aブロックの席の上を渡って、Bブロックとの境の柵のすぐ手前まで来た。歌いながら。けっこうまん前だったんですよ。そしたら今度はBブロックのお客さんたちがワーっと柵の所にどんどん詰めかけてきて、結構な混雑に。そしてまりこ嬢曰く「今日は自分らも緊張してるけど、おまえらも緊張してるんやなー。緊張させてごめんなー」。それからもう一曲その場で歌ってステージに帰ってった。で、前へ詰めかけてたお客さんも席に戻ってこうとしたんだけど、そこでステージから「どこ行くん?」と。「おまえら、パンクのライブ見に来たんやろ。前に来ればええやん」。呼んじゃったー!戻ってくるお客さん。そしてどんどん柵を越えてAブロックへ。「怪我しなかったら何でもええ。気分悪くなったら手挙げる、約束してや。スタッフさん、警備員さん、頑張って。」後ろ振り返ったらガラガラになってた。野音でこんなん初めて見たよ。さすがだな。
でも確かに、こうなってからのほうがミドリのライブらしかったよ。やっぱりお客さんも一体にならないとね。
しかしそこからってあんまり長くなかったんだよな、考えてみたら。次にしゃべったとき「今スタッフに耳元で『後藤さん、ほんとに危ないです』って言われちゃったので、そんな言われないようにしてなー」って言って、もう「あと3曲です」だったような。それにしても、まりこちゃんのそういう、お客さんを気遣ってる感じ、めちゃくちゃやってるようで、ちゃんと自分で責任持ってやれ、というようなところ、ステージの上と下でちゃんと信頼がある、と感じたりしました。それがなきゃダイブもできないよな。それもやっぱりカッコいいと思う。
ラストのほうではやっぱりスピーカー登ってて、そんなに高いところまではいかなかったけど。今日はセーラー服の上を脱ぎ捨ててた。黒のブラジャー。といっても、いやらしさはないというか、セクシーというよりもうスポーティーなんだったんで、ひたすらカッコよかったよ。上からステージに飛び下りて、そのまま反対の端まで走ってって、今日もものすごいエネルギーでした。


最後の曲が終わった時に、ちょうど日が暮れた、くらいの時間でした。早いよ!
けれどアンコールはなく、代わりに挨拶に出てきて、「大阪の秘宝館、クリトリック・リスを置いていきます」とゲストを…。本人たちも「まさかこんなラストとは思わなかった」と言っていた。変な構成(笑)。
えーっと、印象を言うと、ロマンポルシェ。面影ラッキーホールのような苦々しいテイストになった感じ(汗)。笑っていいのか悪いのか、笑えそうだけど苦々しいみたいな。テクノで、意外と聴けましたけどね。前のほうは盛り上がってたしね。しかし、本来野音で聴くべきものじゃないような…アングラだなぁ。まぁ、そういう意味ではこっちが暗くなってからなのは正しかったのかもしれないけど。


そんなんで。楽しかったです。けど、改めて考えると、すごいイベントだったんだなぁ。これを野音でやるか、っていうような。アングラでカオスで。すごいな、ミドリ。変わらずパンクでやってほしい。

夏フェス出ないかなー。