chocolate melts with music

行ったライブメモ

大変遅ればせながら、多少なりとも感想をば書いてみます。
id:e712sさん(一番行きたかったであろう方…ほんとに残念でしたね。ありがとうございました。)がお仕事でどうしても行かれないということで、チケット譲っていただいて代打で参加してまいりました。
3バンドとも初めて!ついでにハコも初めて。ライブハウスというよりもクラブなの?EZwebで検索したらそう出てきたんですけど。お客さん、普段行くライブで見るより、小洒落た格好の人が多かった気がします。あと外人さんも多かったような。バンドの客層なのか、ハコの客層なのか、どっちなんだろう、と思ったりしました。
開演ぎりぎりの到着。本日はプリプリな格好で来場のこと!というお達しが出ていたらしいのは小耳に挟んでいたのですが、会社帰りだしそんなんできるはずもなくごく普通でしたので、入場時にお仕置きとしてほっぺに赤い顔料でバッテン描かれました。すぐ後ろから入ってきたお姉さんたちには、係のお兄さんに「プリプリじゃないでしょう?」と言われながらも「プリプリでーす!」と言い放って突っ切ってこうとしてる人たちもいたみたいですが、こういうのは参加せんとダメでしょう!ま、あとでこすったら落ちたし。中に入るとかなりいろんな格好の人たちがいて…いや、プリプリな格好ってよく分かってなかったんだけど、要は仮装ってことだったのね。このときはまだ後ろにいたのでよく分からなかったんだけど、なんだか前のほうがきらびやかだな〜と、見渡していました。後で見てたら、頭に電飾ついた人とか、カラフルなアフロな人とか、スタッフさんもお面とか付けてたみたいだし。しかし一番目立ってたのはやっぱり、ほぼ全裸の外人のおじさん…股間にアフリカ土産、ね(汗)。でもまぁ、白人さんだと何故かそんなにいやらしくはないのだが。なんにせよ、なんでもありのカーニバルみたいな会場内の有様でした。
私が入ったときには、ステージには踊っている着ぐるみさんと、なんだかキャバレー風ないでたちの方が。この人がロメダ霧島さんといって、今日の司会進行役でした。「今日出演するバンドさんの名前を一生懸命覚えてきたんですけど、来てみたら全バンド名前が変わっていました。最初のバンドは、プリプリゾンビさんです!」みたいな感じで。ちなみにあとのバンドは、オシリプリプリズにあぷりらんぷりでしたね。セッティング替えの時間には、ジャンケン大会だとか(豪華商品!は結局ロメダちゃんの生パンティで、優勝者の女の子が頭からかぶせられてた)、プリプリキング決定戦だとか(一番プリプリな人をお客さんの中から選ぶ。やっぱりっつーかなんつーか、例の外人さんでした)、そしてロメダさん自身の芸でシャンソンや玉すだれも披露されました。なんか謎なイベントだなーと思いつつ、それなりに物珍しく楽しめましたかね。


さて、それではメインのライブのほう。
ワッツーシゾンビ
入り口からドリンクバーの前を抜けて、フロアへ降りる段差の上のあたりで人が詰まっていて、まぁステージも見えるのでそのまま段の上で見てました。音楽的なこととしては、けっこう和物テイストで祭っぽいようなリズムとか、そんな印象が残ってます。
でも何よりこう、後ろから見渡したステージとステージ前のフロアの乱れっぷり?狂いっぷり?がすごかったです。最初から全体に縦ノリ、そのうちにいろんな物、ペットボトルやら、上着やら帽子やらが飛び交い始め、お客さんがステージに上って踊ったり叫んだり、ビニール風船のハンマーを振り回したり、そのハンマーは最終的には客席に投げ込まれて前から後ろからポンポン飛び回り、ギターボーカルさんは背中からダイブしてお客さんの上に乗ったまま演奏続けてたり、最後にはドラムセットがフロアに下ろされて、メンバー全員フロアに、ステージはお客さんが占拠という状態で演奏。そういうものだとは聞いていたんですけど、実際見てみると面白いなー!カーニバルというかお祭というか、もうメチャクチャ。いつの間にかあふりらんぽの二人や、ペンペンズのモタコさんもステージにいたみたいだし。楽しげだー。本当の所もうちょっと前へ出て、せめてフロアに降りたかったんだけど、前が詰まってて動けなかったのがちょっと残念。ハンマー跳ね返すくらいのことはしてみたかった。フロアに下ろされちゃったら、ドラム叩いてるのも見えなかったしね…。音が近づいて聞こえましたけど。まぁ一番前はいろいろ飛び交いすぎで、液状のものも降ってたし、人の帽子とって投げる奴もいたりしたらしい危険地帯っぽかったので、そこまで行かなくて良かったかな。でも、もっと動きやすいライブ仕様の格好で、汚れてもいいようなんだったら、突っ込んでも良かったかなー、とも思ったり、しなくもないです。なんていうと次、連れて行かれるかな(笑)。でも楽しそうですよね。


オシリペンペンズ
前情報で一番怖そうな印象を持っていたペンペンズ…。というかモタコさん。
一旦ドリンクバーのあたりで諸先輩(笑・この面子ライブの、という意味で)と合流してから、今度はフロアの真ん中あたりまで行って見てたのですが。それでもそこそこ距離があったせいか(「今日はフロアに下りてこなかったし」というのも後で聞きました)怖くはなかったです。むしろ、なんかかわいい?とか思ってしまった。歌の中身とか。そんなに全部は聞き取れてないと思いますけど。もっと歌詞まで痛いのかと思ってたんですけど、「三日だけでも付き合って!」とかって、かわいくないですか。違いますか。
でも、間近で見たらやっぱりもっと違うのかもしれない。遠目だったので、よだれとかまで見えてないし。ただ髪の毛が…、初めはまとめてあったのがほどけてってたんですが、あれは前後左右同じ長さなのかしら、顔中全部髪の毛で埋まってる状態で歌ってるのが、すごいなーと思いました。
音的には、モタコさんはボーカルオンリーなので、あとドラムとギターのみで、それなのにけっこう聴き応えあるというか。特にギターの技量はあるなーと思って。かなり面白く聴けました。


あふりらんぽ
初めに出てきて、「(大声で)大きいプリプリプップップー!(小声で)小さいプリプリプップップー」というのをお客さんにやらせ始めたときから、なんだかどこかの未開の民族の宗教儀式でも始まるみたいで、シャーマン的というかなんというか。ライブ全体がそんな雰囲気だなーと思った。あと、甲高い叫び声とかが、なんかもう赤ちゃんみたいで、でも色気のある歌もあって。色気というとなんか違うな、そんな文明化されたものじゃなくてもっと原始的というか、本能全開な感じ。あれは男の子興奮するだろう、と思ったりした。というか私もちょっと興奮したし。
でも演奏はしっかりしてて、特にドラムの力強さとかすごいなーと思いました。音源聴いたことあったのは彼女たちだけだったんですけど、CDはかなり拙く聞こえてるんじゃないかと思った。生のほうが全然良かったです。


最後の曲では、またいつの間にやらステージ上の人数が増え、ワッツーシとペンペンズのメンバーもどんどん出てきて、混沌とした状態に。ワッツーシのドラムの人は、ドラム担いで持ってきてたんだけど、最終的にはそれが客席に投げ込まれて、先ほどのハンマーのビニール風船よろしく、後ろのほうまでパスされてったり。みんなドンドン叩いてみたりしてた。重くないのかな…。後で流血してる人とかも見かけたんだけど、あれのせいだったんだろうか…。
そのうちに「まわれ!まわれ!」という掛け声が。どうやら、お客さんにフロアを周れと言っているらしい…。お客さんはなかなか動かなかったのだけど、そのうち着ぐるみの踊り子さんが旗を持って降りてきて周り始め、それでも動かないとなると本人たちが降りてきて周り始め…、ついにみんなワーッとなってけっこうなスピードでぐるぐるし始めました。私はその輪からはちょっと外れてたんですけど。すごいカオス的。なんでか町田康的だ、と思いました。パンク侍のラストみたい。
そして次には「外へ!外へ!」と。周ってたお客さんもさすがにえー?という感じだったんですが、あふりの二人が肩車されて先導するような感じで、後ろのほうへ出て行くに至り、かなりの人数が出て行ったんじゃないかな。なんでもそのまま外の公道へ飛び出し、その辺一画をぐるっと回って歩道橋の上に上ったりしたらしいです。一般の人はさぞ驚いたでしょう…。残ったほうは残ったほうで、ステージ上では、なんだか分からなくなったけど演奏が続いており。最後は、ワッツーシの人が「ゴールを目指すんや!」とか何とか言って、みんな外へ向かっていくような感じになりました。それで階段を上っていくときに、外まで行った人たちが戻ってくるのに行き合い。最後まで混沌とした終演でした。
いやほんとに、こんなメチャクチャなもの初めて見たなー。
実はこっそり、あのぐるぐる周ったり、外まで走り出して行った組に混ざりこみたかったと、思ってたりします(笑)。ホントに、会社帰りじゃなく、最初からライブのみで、ちゃんとそういう格好だったら、行ってたかもしれないです。
なんにせよ、見てるだけでも充分楽しみましたー。なんか今までに経験のない、不思議なカタルシスみたいなものがあったです。また機会があったら…行きたいかも?!