chocolate melts with music

行ったライブメモ

吉祥寺スタパ久しぶり〜。当日券で入ろうと並んでて、まさに建物に入ろうというときに、ちょうど佐藤研二さんがやってきて入ってゆかれましたよ。
今日は、戸川純バンドドラムスの吉田達也氏のイベントということで、初めて見にきてみたわけなんですけども。4ユニット。順番に、藤吉、石窟寺院、大文字、是巨人

藤吉は、ピアノとドラムス。前衛音楽的というか。ドラムスが一番前に出ていたのは、このときだったかもと思います。「戸川純バンドのときはバックに徹している」という言葉の意味が分かったような。でも比較的おとなしめだったので、ちょっと眠くなってしまった。ごめんなさい。オーケストラものの現代音楽を聴くのと似た感覚だったよ…。

  • 石窟寺院 (member:佐藤研二 [b], 吉田達也 [drs])

二番目、石窟寺院は、電車のベース佐藤研二さんとのユニット。今日が初ライブとのこと。石窟寺院という名前は、よく聞き間違えられる、なんて話も(何にかは発音してみれば分かりますな)。修行僧が石窟寺院を彫るように、コツコツと、なんて言ってましたが、いや、確かに修行で彫ってるのかもしれないが、石仏の一つくらいあっという間に仕上げそうな勢いでしたよ。凄かった。一対一で、お互い凌ぎを削り合うかのような。ボキャブラリーないので凄かったとしか言えないんですけど。
佐藤さんのベースは、確かにいつも電車で聴いてるサトケンさんのベースなんだけど、そして電車でも充分凄いと思ってたけど、やっぱりバンドでは脇に徹しているので、これだけ主役になると全然レベルが違うな〜とか思い、先週のソロライブに行かれなかったことが改めて悔やまれました。ほんと、ソロで見てみたいわぁ。
その後、藤吉の藤井さんと三人でセッションもありました。

休憩を挟んで、お次は大文字。ホッピー神山さんとナスノミツルさんと吉田さんという、戸川純バンドで見慣れた方々。毎回出たとこ勝負のインプロで、ライブ録音でアルバムも作っているそうで、スタジオで録音したことはないんだとか。
インプロ初心者で、感想言うのも難しいんですけど、たとえばこないだ聴いたcjammbonのセッションでは、お互いの音がせめぎあいながらも大きなうねりを作っていくのを体感できたのに比べて、こっちはもうそんな展開についていくのは大変というか、もっとそのせめぎあいの部分が、凌ぎあいと言うべきか、強く出ている印象で、非常に刺激的だと思いました。やっぱり、バンドで純さんが出てくる前にやってたようなセッションよりも、お互いの主張が激しくて、特に吉田さんとホッピーさんの闘いって感じ。二人、歌ってたし。よく分からない言葉で(何語?適当?)。
3曲ほどやって、最後は是巨人のギター鬼怒さんも加わったセッションでした。

トリは是巨人。時間的にも一番長く、曲数も多く、メインでございました。鬼怒さんとナスノさんと吉田さんの三人。全然知らないで聴いたのですが、一曲目が始まった時点で、これは今日の中では一番聴きやすいかも、と思いました。一曲目は「詩人と農夫」という曲名を言っていたかな。好きでした。
最初の藤吉は曲名言ってましたが、あとの二つは即興だったわけで。是巨人は全部決まった曲で、一部新曲なんかは「難曲なんで、うまくいくかな」なんて言ってましたが(結果的にはうまくいってました)。曲の構成として、大ざっぱにA→B→Aというのが多かった印象なんですが、そのA部分はすこぶるポップで、フュージョン(という言葉もよく分かってなかったりするけど)みたいな感じ。ギターの音質とメロディーの印象だと思うんですけど。で、中盤に展開部というか、複雑で高度なインプロ的展開を繰り広げたあと、もう一度最初のメロディーに戻ってきて終わる、みたいな。まぁそうじゃない曲もあったとは思いますが。それが、安心して聴けるというか楽しめる感じに繋がっていたんじゃないかと思います。
それで結構気に入ってしまったもので、物販でセカンドアルバムを買って帰ってきちゃいました。

ARABESQUE

ARABESQUE

でも、一曲目にやったやつは入っていないっぽいので、それも音源あるなら探したいなぁ。ファーストに入ってるのかしら。


とにかく、吉田氏の叩きっぷりは凄かったです。あのリズム感覚は、常人にはほとんどついていけないものがあります…。見た目は結構余裕そうですけどね。さすがに疲れる、とのお言葉はありましたが。全部で3時間くらいかなぁ。充実した時間でした。