非常階段ニューアルバム“咲いた花がひとつになればよい”発売記念ライブ

非常階段／初音階段
ゲスト：PANTA（頭脳警察）、早川義夫、戸川純、坂田明

純ちゃんが久しぶりなら、私も久しぶりの初台ドアーズ。
今まで非常階段見た中では個人的には一番良かったかも。PANTAさんも早川さんも坂田さんも、かっこよかった〜！

非常階段の結成35周年記念のアルバムに参加してもらった、非常階段が影響を受けた先輩方などをゲストに招いたライブ。ということで、ゲストの大御所陣がまぁ豪華！JOJOさんが終始とても畏まった様子で先輩方への敬意にあふれていて、かつとても楽しそうだったのが印象的。音楽の道へ入ることになったきっかけとなった頭脳警察のPANTAさん、アルバムタイトルを歌詞からいただき、題字も書いてもらったという早川さん、頭脳警察と同様にノイズを始めるきっかけになった坂田さん。35年間やってきて、こうして一緒のステージでやれるなんて、という感慨を何度も口にするJOJOさんでした。上の世代から自分たち、そして下の世代へと繋いでいくことへの想いもよく伝わってきました。

ライブ進行は、非常階段の現メンバーでの演奏からスタート、続いて二代目ミクにるしゃちゃんを迎えた初音階段、その後はゲストが一人ずつ登場。戸川純ちゃん、PANTAさん、早川さん、坂田さんという順番。
純ちゃんは、初音階段の直後ということで「若くてかわいい子の後に、出づらい！」って開口一番に言ってましたけど、先日も着てたにゃんこの顔と耳のついた帽子と尻尾のついたドレスでかわいかったー。JOJOさんとしばらくトークで、今回のアルバムに参加することになった経緯など。BiS階段でもカバーした「好き好き大好き」を、今回のアルバムで純ちゃんとのコラボが実現しているわけですが、純ちゃん曰く、レコーディングの時に「私の声も、ノイズで埋もれるくらいになるんですよね？」と言ったら「もちろんです」というので安心してうわーってやったのに、できたものを聴いてみたらボーカルがしっかり前に出ていて恥ずかしい、とのこと。JOJOさんが言うには、ノイズに埋もれているバージョンも作ったけどディレクターさんに反対されたのだとか。私もCD聴いて、意外とボーカルが前面に聞こえてる、せっかく非常階段なのにちょっともったいないような、と思ったので、純ちゃんもそう思ってたのかーと。ノイズまみれバージョンもどこかで出して欲しいですねぇ。
あとはJOJOさんが純ちゃんに「ドアーズは久しぶりでしょ？」とふつうに言って、純ちゃんも「そうですね、トルエンズ以来だから」とかって答えてて、え、何で知ってるの？って思っちゃった（笑）その当時から知り合いだったかのような感じだったので…。そして、今回は好き好き大好き一曲だけだけど、今後もいろいろやっていきたい、「戸川階段」やりましょう、といった感じの話も。実現するか？？確かに純ちゃん歌ったの一曲だけでもったいなかったので、是非もっといろいろコラボしてほしいですね。
しかしその一曲ですごい迫力でした。ライブでノイズも大きくて聴き応えあったわ。最後の「好き好き大好き」のコーラス部分で、JOJOさんが前に来てマイクシェアして一緒にシャウトしてた。終わった後にJOJOさん「すごかったねぇ」、さらに次に出てきたPANTAさんも「すごかったね」と。その後PANTAさんが印象に残っている純ちゃんのエピソードとして、衣装のストッキングが伝線しているのを人から指摘されたときに、反対側をバリバリってやって「これで目立たないでしょ」って言ったというエピソードを聞いてそのセンスがすごいと思った、みたいな話をしていて面白かったです。

PANTAさんはまず一人で弾き語りを2曲ほど。その後バンドで「前衛劇団“モーター・プール”」を。PANTAさんはほんとにかっこいいしか言いようがないな。でもお話しぶりはわりとチャーミングなところがあって素敵。
早川義夫さんとはまずJOJOさんと二人でやって、それからバンドで「堕天使ロック」を。早川さんは初めて見ましたけど、歌声の迫力がすごかったなー。引き込まれた。
最後に非常階段＋坂田明。坂田さんも本当にかっこよかった、すごかった。JUNKOさんの叫びと一緒に始まって、そこにギタードラムノイズが加わって爆音になっていって、でもその中に響き渡るサックス。最終的に坂田さんがマイク持ってシャウトし始めたのがクライマックス！私、普段そんなにノイズ聴かないし実のところあんまり得意じゃないんだけど、これは興奮した。すごかった。
アンコールではさらに、非常階段＋坂田明＋PANTA！これはしかし迫力というよりもみんな楽しそうという印象が強かったな。JOJOさんがギターを客席に出して煽るし、PANTAさんと絡んだり坂田さんと絡んだり。特にPANTAさんが楽しそうだったなー。見るほうも楽しくなったよ。