chocolate melts with music

行ったライブメモ

初めて。かわいくて面白かった。
アコーディオンの姉・小春さんと、ボーカルの妹・ももちゃんと、ドラムの3人編成。チロリアン?な衣装でお揃い、かわいらしい。しかし歌うのは、手切れ金57万円(小春さんの自己紹介的な歌らしい、実話に基づくとか…)とか、エリーゼのためにのメロディで「中野から新宿の間でカバンをなくした」っていう歌とか。昭和歌謡の薫り。
一番凄かったのは「私の将来の夢は、幸せな家庭を築くこと」ってほとんど台詞みたいな感じで語ってる歌。けっこう辛辣な内容を、めまぐるしく、しかし表情豊かに歌っていて。
妹さんが可愛い顔して結構な声を出すなーっていうのと、お姉さんの毒舌な司会進行の面白さも良かった。あと、アコーディオンめちゃくちゃ上手いです。ドラムも良かったし、演奏のレベル高かった。
4月9日に、妹ももちゃんが二十歳を迎えるということで、そのお誕生日ワンマンライブも予定されているとのこと。その告知もすごく面白かった(笑)ステージからフライヤーが配られたり(学校方式で取って後ろへ回す)。
なんかね、見てたら不意に、あーゲルニカをライブで見てみたかったな、って思ったりもしました。演劇的なところ、というよりは、歌っているももちゃんはすごく生き生きして感情表現も豊かなのに、その歌は、その感情はももちゃんのものではない、というところが、ゲルニカもこんな感じだったのかなぁと思わされた部分だったように思います。後でRooftopのインタビュー読んでみたら、ももちゃん本人が「CDで聴いてきてくれた方は私と話すと驚くみたいです、空っぽなので」みたいなこと言ってて、あーなるほどなーと。確かにCDで先に聴いていたら歌っている人と歌を書いている人を同一視しがちだろうと思うけど、実際見てみると、ももちゃんはMCでもほとんどしゃべらなくて、ただ歌いだすと人形に魂が入ったかのようになるので。そしてお姉さんがそれを操ってるというか、そういう見世物として見せている体でやっているところが、面白いなと。
楽しかったなぁ。また機会があったら見てみたいです。