chocolate melts with music

行ったライブメモ

ステーシーズ 少女再殺歌劇

全労済ホール スペース・ゼロ提携公演
『ステーシーズ 少女再殺歌劇』

原作=大槻ケンヂ 『ステーシーズ 少女再殺全談』(角川文庫)
脚本・演出=末満健一
音楽=和田俊輔

2011年、舞台版『千年女優』、オリジナル作品『有毒少年』で東京本格進出を果たした関西エンターテイメント演劇の雄・ピースピットの末満健一。その末満が、熱狂的なカルト人気を誇る大槻ケンヂ氏による狂気の傑作『ステーシーズ 少女再殺全談』を原作に、初の歌劇を手がける。注目の音楽は、舞台化された『黒執事』『ペルソナ4』などの音楽で絶賛され、舞台版『千年女優』やピースピットでのコラボでも観客から「ゴールデンコンビ」との評価を受ける和田俊輔が担当する。
物語は、15歳から17歳までの少女が突然命を落とし、歩く屍《ゾンビ》と化す「ステーシー化現象」が蔓延する近未来。一度死した少女たちに二度目の死を与える「再殺」を行うべく、完全武装の殲滅部隊が結成される。しかし、爆発的に数を増やし続けるステーシー化現象を収束させることは叶わず、人間とステーシーたちとの戦いは泥沼の様相を呈していく。愛する者を「再殺」せねばならない、人々の苦悩と葛藤の行く先は・・・・・・大槻ケンヂ×末満健一が描き出す近未来少女ゾンビ綺譚、見逃すべからず!

キャスト=田中れいな 譜久村聖 生田衣梨奈 鞘師里保 鈴木香音 飯窪春菜 石田亜佑美 佐藤優樹 工藤遥 (以上、モーニング娘。) / 河相我聞 山本匠馬 白又敦(D2) / 山浦徹(化石オートバイ) 赤星マサノリ(sunday)  真心 菊池祐太 郷志郎(散歩道楽) キムユス(散歩道楽) 椎名茸ノ介(散歩道楽)

モーニング娘。さんによるステーシー舞台化ミュージカル、の千秋楽がUstreamで見られるということで、有料チケット買って観てみた。一体どうなっているのかと、でもオーケンも褒めてたし、評判も良いみたいだし、と。
で、観てみたら、思った以上にけっこう良かった。
わりと原作に忠実?けっこう前に読んでるから細かく覚えてないけど、あーこんな話だったー、って感じ。というかまぁ、グロいところはだいぶ抜いて(できないしw)、物語の美しいところが抽出された感じかな。脚本がしっかりしていて良かった。音楽も。原作を損なわずに、きれいに舞台にまとめあげていて。あと、再殺部隊の原曲がそのまま使われていたのもポイント高かったですねー、筋少ファン的には。
個人的には、あのニアデスハピネスの笑い声を実際に聴くことが出来たのが、なんかすごいなと。なんていうか、アイドルがやる意味はあったんじゃないかな、と思いました。あのくらいの年頃じゃないと出せない雰囲気なんじゃないかなぁ。無邪気な怖さ、狂気。
演技の細かいところまでは見えないけど、主演の子たちの歌はうまかったし。ちょっと舌足らずで台詞ヘタじゃね?と最初は思ったコもいたけど、でもなんかそれもステーシーとしてはいいのかも、とか。
再殺部隊のダンスも確認。先日のライブで「ダダダダッ」でオーケンが言いたかったことが分かったよ。
千秋楽挨拶、最後にオーケンもちょこっと登場。「話をいただいたときは、え、あれを?って思った」「でも普通に感動しちゃいましたよー」みたいなこと言ってた。原作者的にも嬉しい出来だったみたい。
脚本の末満さんがオーケンファンらしい。ま、そうじゃなきゃこんな企画しないか。後からブログを見たけど、モー娘。・アイドルのファンにも、原作・オーケンのファンにも、また劇団・演劇のファンにも、それぞれに楽しんでもらえるように目指していたそうで、なるほど全方位的にエンターテインメントとして出来ていたなーと。ブログには劇中歌の全歌詞もありました。8月だったかな、『ステーシーズ感謝祭』もあるんだそう。内容は未詳ですが。
もし再演があったら観に行ってみたいなー、と。DVDは出るということで、予約の売れ行きがいいらしいです。

舞台「ステーシーズ」 [DVD]

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ステーシーズ―少女再殺全談 (角川文庫)

ステーシーズ―少女再殺全談 (角川文庫)