chocolate melts with music

行ったライブメモ

渋さ版「サクル・リュス」@東京国際フォーラムホールC


戻って、といっても先に三菱一号館美術館でKATAGAMI Style展を見たり。そして国際フォーラムに戻ってきて、無料のキヨスクコンサートで声楽とピアノを聴いて。屋台村でご飯を食べて。雨も夕方には止んできて。クラシックのフェスという雰囲気、いいですね。


で、ラストに一番のお目当て、渋さ知らズ。相当異色の公演…。

渋さ版「サクル・リュス」
ロシア音楽をテーマとしたパフォーマンス
公演番号 147
日時 2012年5月3日 21:45-22:45
会場 ホールC
料金 S 2500円/A 2000円

なんせ、出演者のパートが「総合見世物芸術集団」となってますからねwなんだそれっていう…
ホールCは国際フォーラムの中では小さめとはいえ、それでもホールですし。椅子席で渋さっていうのも初めてか、野音以外で。ステージ両脇の旗もなんだかいつもより上品に見えたり。でも最初に一人で出てきた渡部さんは、いつもの赤フンスタイル、だけどはっぴはきれいめだったか。先に注意事項アナウンス、英語も交えつつ、3歳以下のお子さんでもうちらの公演には大丈夫とか、出入りは自由、何しろうちらの演奏には切れ目がないので、いつでもどうぞ、合わないと思った人は趣味嗜好ですから仕方ない、出てってくれてかまわない、音も大きいし、とか。渋さ版「サクル・リュス」ってなってるけど、サクルリュスって何だか知りません、とかも言ってたな(笑)。なんか「よくロシアとかフランスの方に呼ばれているので、間違えて呼ばれちゃった」とか言ってましたね。特にロシアには、昔から良く呼ばれているとか。
演奏の方は、ロシア音楽をテーマに、ということで、最初に白鳥の湖、中盤では民謡の「一週間」を渡部さんが歌ってたり、あと最後の方で展覧会の絵のプロムナードのテーマかな、が出てきて。でも後はなんとなーくロシアっぽいかなぁ、くらいの感じで、ちょっといつもとは違うけど、でも渋さ流でした。パフォーマンスの方は、いつもより豪華。舞踏家さんも、こんなにいたんだなと思うくらいいっぱい出てきて(最近は前よりずいぶん増えたよねとは思っていたけど)。衣装も何度か替えていて。そして全体にストーリー性が感じられるようになっていて、集団で一つの舞台を作っている感じ。いつもは個々人の即興的なものなのかと思っていたのだけど(ある程度打ち合わせてはいるのでしょうけど)。「春の祭典」からとって、生け贄をテーマにした感じだったのかな?なんか、前衛的なバレエみたいになっていて面白かった。でも、真面目なクラシックファンだとこれ、ちょっと難解に捉えちゃうんじゃないかなとも思ったり。ま、コミカルなところとして、客席後方から羊の着ぐるみちゃんたちが現れて、ステージへ行って、最後には着ぐるみ剥がれちゃったり、してましたけど。あれも生け贄テーマといえばそうなのか。
そんな感じで、いつもと少し違う渋さ、なるほど「総合見世物芸術集団」だな、という内容でした。座ってみてたけど、展覧会の絵の頃には一緒に歌いそうな感じになっていた私。その後には、渡部さんが音頭をとって、大人の事情で演奏できないからとお客さんに歌わせるなんてのも。「今日のお客さんは質がいい」と言ってましたけど、ほんとに、ソとかファとか言われて歌えるのはさすがクラシックファンですね。そして最後にはいつもの渋さ、本多工務店のテーマ!客席には銀のフェニックスのバルーンが舞う!いやもうこれは座っていられないでしょう!と立ち上がり、腕を回し、躍る!最終的には前の方まで総立ちになりましたねぇ。やっぱりこれがないと!ラストは、チョビ渋メンバーの子供達もステージに上がっての大団円。
まぁ、途中で帰ってしまった方もいたんですけど(ただし最後の方で帰った人はたぶん時間の問題だったんだと思う、確信犯的に押してたので)、こういう音楽の楽しみ方もあると、何でもありの渋さの世界を伝えられたんじゃないでしょうか。楽しかったです!

そして、ラ・フォル・ジュルネ自体も、とても楽しかった。すごく久しぶりにクラシックに触れたわけですが、いいですね。ほんと、これくらい気軽に行けるといいなーと思います。また行けたらいいなー、来年はスペインとフランスの作曲家がテーマになるとか。また面白いコラボレーション?もあるといいですねぇ。