chocolate melts with music

行ったライブメモ

上原ひろみ〜Hiromi's Sonicbloom

国際フォーラムホールにて。去年のフジロックで見ただけなので、ちゃんと音響のいいところで聴くのが初めて。野外のスタンディングももちろんいいですが、やっぱりピアノはホールで聴くと違いますね。野外だとアップテンポのほうが楽しいし、激しく速くっていうほうに目が行きがちだけど、ホールではしっとり静かな曲での繊細な音色もちゃんと聴ける。そういう聴かせるソロがとても良かったです。
もちろん激しいほうもアンサンブルも良かったですけどね。そっちは見る楽しみもあったなぁ。二階席で遠かったけどちゃんと鍵盤が見える場所だったので。右手と左手が別々の生き物のように動いてキーボードとピアノをいっぺんに弾いていたり。激しくなってくると全身で弾く感じになって、足がぴょんぴょんしてたり、鍵盤に覆いかぶさるようだったり。見ていて面白い。奔放で魅せる演奏だなぁ。すごく楽しそうに笑顔で弾いていたのも印象的でした。
あとは最後アンコール前に少し話をしたときに、「日本は電車も時間通りにくるし、ホールもスタッフもすばらしくてすごい。海外だと電車が来なくてコンサートが遅れたり、配線ができるスタッフが居なくてお客さんの前で自分で配線したり… こんな風に演奏だけに集中できることが本当にありがたく感じます」みたいな話をしていて、それが妙に真に迫った感じがあって印象に残りました。苦労するんだなぁ…


ところで、ジャズとインプロの境界とかさっぱりわからないけど、聴いていたらなんだか是巨人とか見に行きたくなった。吉田達也さんとか。