chocolate melts with music

行ったライブメモ

先攻、玉姫様。

前方のお客さんは女王蜂ファンのほうが多そうかな?と思ったけど、始まったらグッと詰まって、声援も多かったので、純ちゃんファンも相応に多かったようです。
スクリーンが上がるとともにドスンというドラム、諦念プシガンガから。純ちゃんは前回から変わらず元気そうで、対バンもあまり意識しないマイペースな感じで良かった。声の伸びが良くて、迫力あって、でもMCはほわんとのんびりで。「激突!とかVSとか書かれちゃうけど、そんな…、仲良くやりたいですよ、どんな対バンさんとも…」みたいなこと言ってて、後で女王蜂のアヴちゃんも同じようなこと言ってましたね。
イベント名に付いてるからやるかと思った玉姫様はありませんでしたけど、恋のコリーダがけっこう久しぶり、レアじゃないかな、聴けて嬉しかった。

  1. 諦念プシガンガ
  • 肉屋のように
  • コレクター
  • シャルロット・セクサロイドの憂鬱
  • フリートーキング
  • 蛹化の女
  • 恋のコリーダ
  • 電車でGO
  • バーバラ・セクサロイド
  • バージンブルース
  • パンク蛹化の女

衣装はピンク系、トップスは濃いめのピンクの上に薄いピンクに水玉のフレンチスリーブ的なのを重ねて、上からオフホワイトのざっくりニットのカーデガンを羽織り、下は薄ピンクのプリーツのロングスカート。髪は地毛ストレートで、つばの大きな麦わら?女優帽、片側のつばが上がっててそこに大きな花のコサージュが付いてるの、ちょっと緑がかって見えたのは照明かなぁ?痩せたので自分でコーデしているとのこと。帽子は、TシャツデザインなどしてくれているComic Stripさんのものだ、と言っていたかな。
MC、最初2曲やってから挨拶だったかな。「いつも来てくださっている方、どうもどうもどうも。女王蜂のファンの方、どうもどうもどうも。戸川と申します」。あとはほぼ一曲ごとにちょっとずつしゃべる感じで。6年前(にもなるのかー)の事故で怪我してからまだリハビリ中で座ったままであることのお詫びとか(「本当は右に左に動き回りたいのにー」って言うところがかわいかった)、入院で太ってから10kg痩せたと、それは前回にも言ってたんだけど、その後ちょっと拒食症になっちゃってさらに2kgくらい痩せたけど、その分は治療のために食欲増進剤飲んだりしたので戻っちゃったとか。「今後は健康的に痩せたい」と。極端に走らないように無理せず頑張って欲しい…。
フリートーキングの前に、「次の曲は激しいんだけど、その次の曲はまたきれいに歌いたい曲だから…、普通は盛り上がる曲の後はそのまま上がるのを続けるのに、どうも私たちは凹凸をつけたがるので」みたいなこと言ってて面白かった。凹凸(オウトツって言ったと思う)wでも、荒らさないようにしなきゃと言いつつ、フリートーキングでは立ち上がって、帽子も振り落として歌っていた。で、終わって、座って、また帽子をかぶり直すのにいろいろ整えているとき、髪の毛が全部顔の前に下りちゃって、「貞子みたいになっちゃう…」(笑)「んだけど、これは、いつでも前髪が作れるように、分け目を作らないでいるから、どうしてもこうなっちゃうの」と言っててかわいかった。
蛹化の女については、先日蜷川幸雄さんがテレビで話をしてくださったとか(『サワコの朝』ですね)、蜷川実花セレクションのほうでは蛹化の女が3バージョン入っていて、3回歌詞が入っているけど、実は蛹化の女とパンク蛹化の女では一ヶ所だけ歌詞が違う、「わたし」と「あたし」が違うのをちゃんと反映してもらったとか。「無題」も「啼く」を鳥が啼くようなのじゃなくて、犬が吠えるような「吠く」にしてもらったとかって、こだわりについても。「言えばきりがないんだけど」と。
あと、メンバー紹介、わりと後半の方だったと思う。最初にデニスのほうを見てから、「東京ジョイポリスがけっこう好きで、この間ヤプーズの山口さん(慎ちゃん)と一緒に行って、お化け屋敷系のアトラクション?に並んでいたら、列にショーン・コネリーみたいな外人が並んでて…、それがデニスだった!」という話が出てきて。本当に偶然だったそうで。で、「ギター、デニス・ガン!」。ちょっと髭伸ばしてましたね、デニス。次「ベース、中原信雄!、あれ今日はキャップかぶってない」とかって言ってたような、忘れちゃったと中原さん。位置的にほとんど見えなかったんだけど、頭がもしゃもしゃなのは分かった(笑)。姿は見えないのに音はすごく大きかったベース中原さんですwドラムス、矢壁アツノブさんはまた前に出てきてくれて、そしてまた純ちゃんのX-Face Tシャツのピンクのモデルをしてくれていて、Tシャツの宣伝も。あと矢壁さんの髪型がネイティブアメリカンっぽい、それを狙っていた、けど乾かすのが大変、とかってこぼれ話もw矢壁さんの叩きっぷりもすごかったなー、ほんとドスンドスンと響く感じだった。 そしてキーボード、ライオン・メリィさんは、誕生日が八月で、純ちゃん「いつもインドっぽいような格好で、スカートとかも履くから、スカートとインド風のトップスをプレゼントしたんだけど、レディスだけどLサイズで大丈夫かな?と思っていて、電話して聞いたら、トップスのほうがやっぱり小さかったんだけど、引きちぎるから大丈夫だって…」、メリィさん「着る前に引きちぎってやったぜぇ」って(笑)Tシャツみたいにかぶって着る薄物の、前のところを引きちぎって羽織れるようにしたみたいです。しかし引きちぎるって、ワイルドwwメリィさん、意外とそういうネタを押さえてきますね…wその引きちぎった上着の下には白のX-Face Tシャツ、いつもの大きなペンダントもしていて、足下はやはりスカートでしたね。
後半、電車でGOでは、前回に引き続き照れながらも腕をGO!と上げきってくれた純ちゃん。今回ホイッスル持参との指令が事前にあったので持っていきましたよ、吹きましたよ!けっこう鳴ってましたねー。
最後の方に告知として、CDがまた紙ジャケの再発が出るという話、解説がすごい詳しいんだそうです。あと、「明日、NHK第一の、みうらじゅんさんのサントラくんというラジオに、ナレーションは別録りでもう録ってあるんですけど、サプライズゲストで出ます」って言っちゃって、それサプライズじゃないと思いつつ(笑)でもさっき聞いてたら、みうらさんにとってサプライズだったみたいでした。
で、ラスト2曲、バージンブルースからの、パンむしのイントロでだったかな、「大事なことを…、秋に大阪とここロフトでワンマンをやります」という告知が!一番大事なことが最後に、駆け足で!(笑)しかも秋ってまた広い…。まだ発表にならないみたいですねー。
ラストのパンク蛹化の女は、また立ち上がって、それこそ右へ左へ動き回りながらの熱唱。まだ心配になるところもあるけれど、本当に体調が悪くて座ってパンムシっていうのもあったから、やっぱり立ってくれると嬉しいなぁ。近くにも来てくれたし。声も最後まで出ていて。フロアも後半はどんどん詰まって熱が上がって、ワンマンよりは合唱が薄かったかもしれないけど、しっかり盛り上がりました。久しぶりに前のほうにいたら、ちょっと最後は酸欠気味でしたw歌ってたせいもあるけどw
マイペースだけどパワフルなステージで良かった。秋も楽しみです。

後攻、蛇姫様。

SEなしでメンバーが出てきて、最後にアヴちゃんが、「好き好き大好き 好き好き大好き」って歌いながら、ランドセル背負って出てきて、「愛してるって言わなきゃ殺す!」から、いきなりデスコ!間奏ではランドセルからリコーダーを取り出して吹いて、破壊!

  1. デスコ

前半からガンガンに上がるセット、初っぱなからフロアに扇子が舞う。新譜からの2曲で、少し違う世界観が広がり、その後、告げ口からどんどんヘヴィーに。いつも怖くて泣きそうって言ってる告げ口ですけど、そこから後半ずっと怖くて泣きそうで格好良かった。
燃える海、聴きたいと思ってたの聴けて良かった。アヴちゃんが笑顔を見せていたのが印象的。前回、ギギちゃん降板の直後のときは「自分のために歌う」って言っていた曲。なんていうか、乗り越えたんだなぁと思えて。
無題を聴きながら、なんとなく純ちゃんの恋のコリーダとか、「女性的な、あまりに女性的な」とか思い出して、純ちゃんは男を殺しても子供は堕ろさないな…ということを考えたりしてました。どっちかというと、産んで迫るほうだよね…きっと…(歌詞の世界的には)。
アヴちゃんは純ちゃんについて、「親がファンで昔からよく聴いてました」と言っていました。ランドセルとリコーダーはもちろんリスペクトで。衣装も白いミニワンピに赤いランドセルが映えてて、かわいかったなー。立ち襟の胸元についたブローチとか。

アンコールでは、「夏を思い切り感じたい」ということで、なんとアヴちゃんがフロアに下りてくる!そんなことしたらけが人が出てしまうとスタッフさんからは言われたらしいけど、アヴちゃんがちゃんとやりたいことを話し、お客さんにも注意を促し、「踊り子にはおさわり厳禁」とお達しを出すと、お客さんはきれいに二つに分かれて花道を形成、フロアのど真ん中にマイクスタンドが。そしてアヴちゃんがステージの脇から回って下りてきて真ん中に立ち、「見えにくいでしょう。近くの子たちはしゃがんでくれる?」と言うと、みんなさーっとしゃがんだ。ロフトでなかなか見られない風景。ナタリーやロキノンのレポートにも写真出てますね。「しゃがんだままじゃ踊れないけど…、ほどよいところで自由に踊ってくれていいから」ということで、女王蜂唯一の夏の曲、人魚姫!しばらくしゃがんだまま聴いてたな。立ち上がってからもそんなに混乱したりせず、アヴちゃんが真ん中で踊りまくるのを取り囲んで、一緒に熱狂。最後はステージに戻ってからバブルで大団円。
いやー、やっぱり女王蜂は勢いというか、熱量がハンパないね!すごかった!楽しかった!


たぶん、かぶっているファンというのは多くなかっただろうけれど、両方ちゃんと見て聴いたら、何か通じるものがあったんじゃないかなぁと思います。それぞれのファンで、そういうふうに感じて興味を持ってくれた人がいたらいいなぁ。

戸川純 vs 女王蜂 @ 新宿ロフト2012.08.21 邦楽ライブレポート|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)