chocolate melts with music

行ったライブメモ

東京国際バリトンサックスフェスティバル2024 <Kick-off Special Concert>

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グレゴワ・タテュー

東京国際バリトンサックスフェスティバルの「国際」を一手に引き受けてベルギーから来日のグレッグさん。第一回のバリサクフェスで見てた。すごく大きな人で、一本のサックスですごいいろんな音を出す…という記憶。今回は一人でステージに立ち、まず30分にも及ぶ循環呼吸による即興演奏。それもほんと、一人で一本のサックスを吹いているとは思えない、いろんな音が重層的に聞こえてくる。楽器本体にもマイクを付けて、通常は聞こえないノイズ的な音や、息づかい、パッドの音、さらに楽器を叩いたり、声が入ったり、どうやって出しているのかわからない音もあったり、でもそれらがみんな合わさって音楽になっている…。いやーすごかった。来日中に別のコンサートで短波ラジオを演奏する人(?)との共演が予定されているそうなんだけど、グレッグさん一人でもノイズの向こうに聞こえる感じがちょっとラジオっぽい印象もあったから面白そうだな、と思った。

そしてその次にはバリトンサックスのマウスピースとネックの部分(で合ってるかな…?)を外して床に置き、本体の管の入り口に直接口を当てて吹き始める。いわゆるフルートの吹き方になるのかな?音も全然違う高い音が出て、やっぱりちょっとフルートとか横笛的な音。あんなふうに音が出せるのか!とびっくり。面白かったー。

 

東京中低域+ワークショッパーズ

11人フルメンバーの東京中低域、定番ナンバー中心に。最初のソロで前に出てきた鈴木さんが早速グレッグさんの真似してネックを外して吹こうとして、それ見て東さんとかもやろうとして、でも音出なくて可笑しかった。鈴木さんは最後マウスピース+ネックの方だけで吹いたり。奏者には刺激的だったんですね。

ステージには向かって右側にドラムや椅子などが最初からセッティングされていたためちょっと狭くて、11人でもいつもよりきゅっと詰まって並んでいて、いつも端にいる鬼頭さんが真ん中で吹く感じになってた。そこへ。途中からさらに人数が増える。客席後方から続々と、ワークショッパーズの皆さんが。17~8人?数えてないそうですが…。東京中低域メンバーと合わせるとなんと30名近く。30本近くのバリトンサックスがステージに並ぶという壮観!楽器屋さんでもこんなに集まることない、とか言ってた(笑)

ワークショッパーズを見るのは初めてだったけど、老若男女いろいろ、皆さんバリトンサックスを持っている人ということで、毎年参加している人もいるのかしら。それぞれレベルでパートを分けたりしているのだろうけど、結構しっかりした演奏という印象でした。Iwashita's New Gingerではワークショッパーズによるソロ回し(4人一組くらいで)もあり。講師役でステージ前に出ていた永田こーせーさんが赤い旗を振ったら交代。こーせーさんが先に曲の解説をしてくださったりもして、いつもとまた違って面白かったです。最後の「欲することは可能なことである」は、各パートで一つのフレーズとロングトーンがあって、それぞれが好きなだけ繰り返して吹いて、全員がロングトーンになったら終わりという形だそうで(言われてみればなるほど)、それを30人でやるとどうなるの?と思ったけど、まぁそれなりでちゃんと終結してた。それにしても音の厚みすごかったー…30本!

 

B.L.O. feat. 戸川純

B.L.O.はバリトニック・ラブ・オーケストラ。「清く正しく美しく…というプラトニック・ラブに対して、バリトニック・ラブは深く重く熱く鈍い…怒濤の恋愛」ということで水谷さんが命名したよう。ドラムのイトケンさん、ベースの岩崎なおみさんに、水谷さんはギター、東京中低域からは最初井出崎さんとこーせーさんがいて、曲が進むにつれて人数が増え、ワークショッパーズの皆さんも加わって「彼が殴るの」では30本がまた勢揃い。純ちゃんはステージの一番前で椅子に座っていて、振り返ると人数が増えているので驚いたりしていた。

  1. クーラー
  2. 夢見る約束
  3. 怒濤の恋愛
  4. コールドターキー(こんなに恥ずかしいポーズよ)
  5. 彼が殴るの
  6. ラブ
  7. 固い握り(水谷さんVo.)

最初にクーラーでちょっとびっくり!久しぶりに純ちゃんの生ボーカルで聞けてうれしい!今回はけっこう近くで見られたので、表情豊かに演じる純ちゃんが見られてとても良かった。夢見る約束と怒濤の恋愛は、12月に東京中低域の演奏を聴いていたけど、そこにちゃんと純ちゃんボーカルが乗ったのを聴けてこれも良かったー。

そしてコールドターキー!これこそ、純ちゃんのボーカルで聴けるの何年ぶりなの?!って感じで。これをバンドとバリサク従えて歌う純ちゃんかっこいいんだー。歌詞は水谷さんの日本語詞。3番は水谷さんが歌って、前と少し歌詞を変えていて

ドイツ人はテクノで イギリス人はクラブで アメリカ人はフォークで 日本人はパンクで

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この最後の日本人のところで前に座っている純ちゃんのほうを示す感じで、純ちゃんもわかって笑ってたりしてた。

そしてさらにまた人数増えての「彼が殴るの」で、これももちろん大迫力でかっこよかったわけですが、そのワークショッパーズさんたちがステージに整列している間には水谷さんから昔話もあって、純ちゃんと初めて会ったのは20代の頃の焼き肉店だったとかって話も。

その後はバリサクの皆さんは退場。中には純ちゃんとグータッチしていくワークショッパーさんも。鈴木さんも純ちゃーんって手を振っていった(笑)。少人数になって、ジョンレノンのラブ(日本語詞)。これも純ちゃんで久しぶりに聞けてよかったな。

純ちゃんはここまで。ラストに水谷さんボーカルで「固い握り」。欲を言えばもっと水谷さんの歌も聴きたかったな。でもまぁ、今日は盛りだくさん(人数的に、というかバリサク本数的に・笑)だから仕方ないか。

 

アンコールは東京中低域のいつもの。手拍子で楽しく終わりました。

今年で10年目のフェス、これからも続いて、また純ちゃんとの共演もありますように。

(あと、トリコミが見たいなー…)

*1:

ちなみに元の歌詞は

ドイツ人はドイツで イギリス人はインドで アメリカ人はアラブで 日本人はチャイナで こんなに恥ずかしいポーズよ

オーケン生誕祭ライブ58

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オーケンバースデー!おめでとうございます♪今年も楽しい生誕祭でありました!

4曲で40分の弾き語り(笑)から、後半バンドになったらお喋りほぼなしで(途中ちょっと喋ったのはヘイユーブルースの語りに回収)、音楽のグルーヴだけで盛り上がって感動したよー!オケミスの1枚目からが一番多かったかと思うけど他にも、タンゴ(ソロ、カバー)、香奈(筋少)、企画物AVの女、テレパシー(特撮)、お別れの背景(電車)など、盛りだくさん。お別れの背景聴いたらベラさんに会いたくなった…。タンゴや、最後のオンリーユーは、バンド演奏で聴くのだいぶ久しぶりな気が。オケミスメンバーの演奏はどれも素敵だった。

プレジャープレジャーの椅子席で、アンコールで最後にみんな立って聴いてって言われて立って、猫のリンナでクラップして、オンリーユーもレトロポップ感あって、で、なんだか昭和っぽいエンディング、楽しかったです。2階席から、一階のお客さんも含めてよく見えてたのがまた良かった。

 

jun togawa “X’mas” live 2023

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プレジャープレジャーの純ちゃんライブで最後立てたの久しぶりで良かったな。今日は後半盛り上がる曲でじわじわと席から立ち上がる人が増えて。前半はわりと静かな曲多いかなとも思ったんだけど。労働慰安唱歌とか激レアもあった!

  1. ある晴れた日に
  2. ヴィールス
  3. 肉屋のように
  4. シャルロット・セクサロイドの憂鬱
  5. いじめ
  6. 労働慰安唱歌
  7. 無題
  8. 諦念プシガンガ
  9. ヒステリヤ
  10. 少年A
  11. フリートーキング
    (休憩)
  12. おしゃれババア
  13. 赤い花の満開の下
  14. 箱に入った八月
  15. 金星
  16. 蛹化の女
  17. 赤い戦車
  18. NOT DEAD LUNA
  19. バーバラ・セクサロイド
  20. 母子受精
  21. 好き好き大好き
  22. レーダーマン
  23. (en)パンク蛹化の女

LIVE 2023 TOKYO

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年末恒例オウガのリキッド、充実のワンマン、とても良かった!ロープが聴けたのかなり久しぶりな気がする。あと見えないルールの歌詞が復活してた。最近「ルー」しか歌ってないバージョンが多かったよねw 進化し続けるアレンジ。

東京国際バリトンサックスフェスティバル2024開催宣言ライブ!

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東京国際バリトンサックスフェスティバル、来年でとうとう10周年!だそうです。おめでとうございます。2/10のキックオフスペシャルコンサートには戸川純ちゃんも出演!とは少し前のチケット発売のときに知っていたんですけど。

今日は、そういえばあるんだった!という感じで直前に急に決めて来たんですが、一曲目にいきなり怒涛の恋愛が奏でられたのでびっくりしたー。今度の共演に向けての予告編的な…とのことで、あと夢見るバリサクならぬ夢見る約束もありました。歌はなし。夢見る約束のほうは、メロディを東さんが吹いていて素敵だった。バリサクだけで奏でられてるのが新鮮だったし、東京中低域の普段のサウンドにはないJ-Pop感?もまた新鮮だった。ここに今度は純ちゃんの歌が乗るのかな?と思うとさらに楽しみになりますね。

来ようと決めた時に期待していた東京中低域のクリスマスソング、Wish the most wonderfulと届けようも聴けて大満足。水谷さんの「良いお年を」もいただけたし、行って良かったー!

 

PITB Billboard Live 2023

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ピープルinビルボード!ということで、中に入ったのは初めてかな、ビルボード東京…。カジュアル席で上の方から見下ろすことになって、それはそれで珍しいアングルだったかもだけど、やっぱり下の前の方とかで食事付きのビルボード自体を楽しんだ方がよかったかな…とはちょっと思った。一番前はめっちゃ近そうだね。

ライブ自体は、いつも通りかな、良かった。セトリも新旧織り交ぜで。でもちょっと時間が短かった…昼夜2公演だからかなぁ…。

ピープルが民放のテレビで紹介されたという話がMCで出て、後で公式のツイートから飛んでTver見たけど、あれですね、川谷絵音とか米津玄師とか、ミュージシャンが聞いているバンドなのね、People In The Box…とある種の納得を得ました。「爆売れしてー」と言ってる波多野さん面白かった。対談で「マスに向けて音楽をやっていきたい」という川谷氏に、自分もだと同意したら「ええっ!」って言われたとか(笑)

ATTACK FROM LIVEHOUSE2

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またまた初めてのZepp Shinjuku行ってきました。新宿Loftの企画。LoftだけどZeppZeppだけどLoft。

打首さんも88さんも久しぶりに見たいなと思って行ってきた。いつぶりだっけとログ検索したら、2017/11に同じくLoftのイベントだけど於チッタで、この両バンド+オウガと純ちゃんと椅子を見てて、記憶から抜け落ちてて驚いた…ライブのことなんて全然覚えてないよね!って脳内にオーケンがw 打首さんはその翌年に筋少と対バン見てて、それは流石に覚えてましたw

 

トップバッター、打首さんは安心の楽しさ!
88と対バンだからやるかなとは思ってたけど、まず登場でガチの八十八ヶ所巡礼(お遍路)の格好で出てきて、八十八ヶ所巡礼(バンド名)を騙って、88(曲名、お遍路テーマの歌)やるとは爆笑。期待を裏切らない、いや上回りますね!さらにそこから通常モードへ戻るためのお着替えタイムの間にうまい棒配るとか、構成も上手。久々にうまい棒(たこ焼き味)振ったー!楽しい。

久しぶりでも大体曲わかるし、知らなくても大画面に歌詞出るし、MCで次の曲わかるしw 大体のセトリは記憶できちゃう。88、うまい棒、筋肉、死亡フラグ、布団、はたらきたくない、みたいな?(書き方w)あとカンガルーか(これは知らなかった曲…しまじろうでてきてびっくり)

いい肉の日だからやるよねーな肉からのラスト、魚、米の流れ良かった(だから書き方w)魚こと島国DNAやった後で「三三七拍子の部分で『富士山 富士山 高いぞ高いぞ富士山』って言おうか迷いました」って電気グルーヴにも触れるあたり、会長さすがだな、とも思いました。

 

 

二番手は八十八ヶ所巡礼。こちらも久しぶりでも大丈夫、わかる曲もわりとあったし、独特のグルーヴは変わらず。(見た目は少し変わった?) しかしすごいなー、ギターソロ、あんなに弾きまくりながら客席練り歩くとかどうなってるの…だし、マガレさんも最後客席に降りてきてかなり後ろの方まで来てたけど、その間全く変わらない熱量であの変態ビートを叩き続け弾き続けてるのも、当たり前のようだけどすごい。

あとは、マガレさんの煽りはがっつりロックだけどなんか丁寧だよなーっていうことを思いました(笑)何というか、お客さん想いなのが伝わってきていいな、と。

 

 

最後に卓球さんのDJ。日野フェス以来かな。ご本人がとにかく楽しそうでよき。DJのことはよくわかってないけど、ずっととにかく体が動くビートで、そして一番いいところで初めてボーカル曲を使うみたいな、こういうのがDJがうまいってことなのかな、とちょっとわかったような気がしました。